第一章13 コロッケだけじゃないよ!メンチカツもだよ!お肉屋さん下
―肉屋厨房―
お肉屋さん特有の厨房に足を運ぶと大柄の男性と息子さんがいた。
「おうおつかれ!ナターシャさんとその息子が何で店の裏なんかに?」
「店で売ってほしい料理があってレシピを教えてくれるんだとさ。」
「こんなガキがか?母ちゃん騙されてんじゃないのか?」
「おだまりクイト!」
「だってさ母ちゃんこいつ俺よりガキじゃん。」
「あんた手伝わないなら部屋に戻りな。」
「ちぇ。お前調子に乗るなよ!」
「ショーイこのバカ息子をあっちへ連れてくから作り方聞いとくれ。ちょっとこっちきな。」
「カリアほどほどにしてやれよ。」
「あらためてアーヴァンと申します。陽だまり亭の息子です。」
「俺はこの肉屋のショーイだ。妻のカリアと息子のクイトだ。息子が済まなかったな。あいつも悪い奴じゃないんだ。」
「いえ俺のが小さいので気にしてないですよ。」
「しっかりした息子さんだな…ちと気味が悪いぐらい賢こそうだ。」
「うちのアーヴァンはとてもすごい子なの。気味が悪いなんて言わないでくださる?」
「母さんまぁまぁ…。今回お肉屋さんにしか教えてないレシピの予定のコロッケとメンチカツをつくって売ってほしいんです。家で売ってもいいんですがお客さん捌ききれないのでよかったらぜひ。」
「べつにうちは売れるメニューなら何でもいいが…そのコロッケやメンチカツつうのはうまいのか?」
「私もまだ食べたことないのだけど…アーヴァンが作る料理は今までにないし美味しいものばかりよ!それは保証できるわ。」
「そうか!なら作り方を教えてくれ!」
「まずお肉を細かくたたいて切ってください。」
「細かくだなやってみる。」
「俺はこちらの鍋をかりてジャガイモを茹でます。」
「おう好きな調理器具や野菜使ってくれ。」
「ありがとうございます。玉ねぎはみじん切りで半分炒めて半分生のままでおいておきます。塩コショウで軽く味付けます。炒めた玉ねぎはさまします。」
「フウ。ふてくされて寝ちまったよ。ただいま。」
「カリアおかえり!肉はこんなもんか?」
「もう少し多くても大丈夫です。」
「こんなもんか?」
「そうですねそれも細かくしてください。」
「わかった。」
「あたしは何をすればいいんだい?」
「このパンを細かくすりおろしてください。」
「わかったチーズおろし器でやってみよう。」
「母さんは一緒にこのジャガイモをつぶしましょう。」
「わかったわ。まかせて。」
一緒にジャガイモをつぶすと玉ねぎの炒めたのを混ぜる。
ついでにミンチを3分の1炒めて味をつけジャガイモに混ぜる。
残りのミンチに玉ねぎを炒めたのと生のを全部混ぜて卵を割り塩コショウで味をつける。
「このジャガイモとお肉のやつをこれぐらいのサイズに形成していきます。お昼にお試しで売るように沢山作りましょう。」
「丸くしたらいいんだね?」
「なかなか難しいな。」
「俺は揚げる準備をします。油は沢山ありますか?」
「ラードがあるからつかってくれ。」
「ありがとうございます。」
ラードを鍋に溶かすこれで油は大丈夫だ。
パン粉はカリアさんが沢山用意してくれた!
俺は溶き卵と小麦粉の準備をする。
「では形成したものを先にコロッケからなのでこのジャガイモのからです。まずは小麦粉につけて溶き卵にくぐらせてこのすりおろしたパン粉をつけて油にいれて揚げます。お肉もジャガイモが終わったら同じように揚げます。これは揚げるという調理法です。」
「これもおいしいそうね!」
「この順番で衣をつけてけばいいんだね?」
「よしどんどん揚げていこう!」
おおよそ50人前はあったコロッケうとメンチカツをあげてしまう。
「なんかいい匂いがする…。お前まだいたのかよ!」
「クイトあんたってやつわ!料理を教えてもらってたんだよ。」
「本当に食えるもんなのか?俺が味を見てやる。」
「あ、こら!」
「あっつ!!暑くて持てねえよ!だましたな!」
「そうゆうものなので…フォークにさして食べてみてください。」
「先に言えよ!ふーふー…あっつ…はふはふ…ん!!うめー!なんだこれすげーうめえ!くったことねえ!」
「それはコロッケですよクイトくん。」
「そんなにうまいのか?どれこっちのメンチカツもくってみよう!ふーふーあっつ!!んぐ…うまーい!!めちゃくちゃうまいぞ!!このコロッケもうまい!!」
「ほんとうだね!!こんなに美味しいもの教えてもらっていいのかい?材料もうちの店にあるものや安い食材で作れるじゃないか。卵は少々高いけど大変な量でもないしね。」
「こりゃ売れるぞ!!」
「母さんもどうぞ。」
「ありがとうアーヴァン…はふ…うーん美味しい。これは陽だまり亭でもだすのかしら?」
「お肉屋さんで評判になったら出す予定ですよ。カボチャコロッケやいろいろなコロッケもありますし。メンチカツにチーズをいれて揚げてもおいしいのです。」
「それは楽しみね。」
母さんと談笑していると肉屋のショーイさんが神妙な面持ちで訪ねてくる。
「いいレシピを有難う!いくら払えばいいんだ?」
「お金はいいので沢山売って流行らせてください。俺もこれが買いにきて食べられたらうれしいです。屋台の方にレシピ教えてもいいですし。家でも夕飯に出しますから。」
「いいのか!?ありがたいが…なら今日の肉代はただでいい。」
「はいよ大銀貨3枚返すよ」
「ですが…これは俺が勝手お肉屋さんにのぞんだことですので…。」
「いいから!うけとっておくれ。」
「わかりました…ありがとうござます。」
「これにチーズ入れたやつも作ろう!」
「いろいろ工夫してみてください。それでは俺たちはこれで。」
「おうありがとな!今日から沢山販売してみるよ!」
「また買いにおいでね。」
「アーヴァンまた旨いもの教えろよ!今度は俺がお前んちにいってやる!」
「ああ!クイトくんまってますね。さて、母さん帰りましょ。それとお付き合い有難うございました。」
「いいのよ。アーヴァンが楽しいなら私も楽しいわ。」
美味しいものは正義だ。
嫌な態度だったクイトくんでさえ優しくなってしまう。
俺と母さんは肉屋さんをでて陽だまり亭へ帰ることにする。
このお肉屋さんがコロッケとメンチカツですごく忙しくなるのはまた別の話。




