SIDE 日本
ちょっと短いよ
とある葬式会場の一角、泣きじゃくっている女の子とそれを宥めながらも泣いている女の子、男の子がいる。
泣きじゃくっていてる女の子の名前は吉川詩織、宥めている女の子は鷹嵜美海、男の子は一条賢祐。
この葬式の遺影には神崎希空の写真が、これは希空の葬式である。
詩織が、
「なんで、なんで、いなくなっちゃったの、まだ、まだ告白もしていなかったのに」
と繰り返し言いながら泣きじゃくっていた。
それを宥めながらも泣く美海と賢祐も
「なんでよ希空くん」「なんでだよ希空」と繰り返し言っていた。
ちなみにこの2人は付き合っている。
このせいで少し気まずいのだ。
神崎希空・一条賢祐・吉川詩織・鷹嵜美海は私立慶府学園の中学3年生だ。
この4人は【慶府美之四天王】と呼ばれると同時に【名物慶府の仲良し4人組】と呼ばれていた。
4人とも交友関係が広く、友達の友達で全校生徒全員、ましてや県内の学生全員にたどり着くほどだ。
この4人はいずれも金持ちだ。
一条賢祐は藤原の血を引く名家・一条家の御曹司、一条家は日本一の会社グループ・一条グループ(元・一条財閥)のトップで多くの会社の社長を一条家当主が務めている。父が現当主で母がその秘書として働いているため忙しくたまにしか会えない。しかも父は賢祐の優秀さに恐怖しており賢祐を避けている。賢祐は両親共に嫌い。
神崎希空は神崎総合病院の跡取りで父の神崎希義は世界医療総会の名誉総会長を務めている。そのためものすごく忙しいため希空は小学校高学年くらいから一度も会っていない。
吉川詩織は世界各地に拠点を持つ世界的大貿易会社YOSIKAWA TRADE(元・吉川財閥)の吉川一族の一人娘だが希空と同じく父が吉川家当主で忙しいため小学校高学年くらいから一度も会っていない。
鷹嵜美海は政治家一家?というより裏で政治を取り仕切っている鷹嵜家の一人娘で両親共に忙しいためたまにしか会えない。美海は両親共に嫌い。
美海と賢祐には両親嫌いになる同じようなエピソードがあった。
中学に入る前にほとんど同じタイミングで
「「好きです、付き合ってください」」
と言って付き合った2人だったが中学に入って両方の親が
「婚約者をそろそろ決めるから恋人など作るんじゃないぞ」
と言ってくる。
美海は
「前にも言ってた経済の方にも介入したいってこと」と聞き、
賢祐は
「前にも言ってた政治の方にも介入したいってこと」と聞き、
両方とも
「そうだ」
と言う。
それに対して
「「無理、「彼女」「彼氏」いるから」」
と答える。
そして両方とも
「「許さん、連れてこい」」
と言う。
「「無理だと言うことをわからせてやる」」
とも。
そしてその週の土曜日、まずは美海が家に連れていく。
美海父と美海母が
「お前が美海の彼氏か、俺は認めないぞガキが」
「あなたが美海の彼氏ですね、私は認めません」
と言う。
それに対して美海は
「ひどいよパパ、ママ、この子が私の彼氏の一条賢祐くん、一条グループの跡取り息子なんだって」
「それがどうした、俺は認め・・・え?一条グループってあの日本一のあの?」
「それがどうしたっていうの、私は認めま・・・え?一条グループってあの日本一のあの?」
それに対して賢祐が
「はい、こういうものです」
と言って名刺を渡してくる。
そこには【App Ichijo CEO:一条賢祐】
賢祐は11歳で会社を立ち上げ、様々なアプリを開発し、一条グループの中でも売上トップを誇っていた一条物流を超えて売上1位に輝いていた。ニュースにも取り上げられている。
「ゴホンッ、これからも仲良くしてくれたまえ賢祐くん」
「これからも仲良くしてくださいね賢祐くん」
あまりの態度の変わりように美海と賢祐は驚いた。
このとき、あくまでも自分の心配をしてるんじゃなくて鷹嵜家の心配をしているんだと感じた美海は両親のことが嫌いになったのだ。
これと同じことが賢祐の家でも起こったのだ。
それ以降、美海と賢祐は両親が嫌いになった。
話を葬式に戻す。
しばらくしていよいよ火葬となった時に突然、詩織・賢祐・美海の足元と希空の柩の下が光る。
そして次の瞬間、詩織・賢祐・美海は消え、ノアの死体も無くなった。
混乱しているとそこには手紙が落ちておりそれに触ると
『わしはゼウス、地球の管理神の1人じゃ。この3人とあのお方の死体は貰っていく。安心するが良い、3人とも無事じゃ』
という声が頭に流れてくるようになった。
そして詩織・賢祐・美海はというとある場所にいた。
【詩織・賢祐・美海全員視点】
気づいたら全部が真っ白な世界にいきなり連れてこられた。
訳がわからずにいるとなんかすごそうなおじいさん?から
『君らをあるところに送る、なるべく過ごしやすいように過保護なほどスキルを与えたから大丈夫じゃろう』
と言われてまた視界が光る。
眼を開けるとすごい驚いた人たちがいて、また、そこは見たこともない神殿のような場所だった。
あくまでフィクションですから、一条グループとかその他色々実在しません。
読んでいただきありがとうございました。次も読んでいただけると嬉しいです。




