いざ冒険者登録
オリビアが帰った日の午後、いよいよ冒険者登録をする時がやってきた。
実は僕以外はオリビアが来た1日前から王都に行っている。
リアムの政務の関係で家族全員で王都に行くことになったが僕は長旅は体に毒になる可能性がある、と言うことで留守、置いてかれたのだ。
ロバスト領都は僕の庭のようなもんだ。
そのおかげで1人で冒険者登録に冒険者ギルドに行くことになったのだ。
ロバスト辺境伯邸を挟んだロバスト領の真ん中を通る大通り、「ジェニオス通り」だ。
ジェニオスというのは初代プロシオス王、エスペリ=フォン=プロシオスの冒険者時代のパーティでジェニオスは前衛の戦士、狂戦士だったらしい。
プロシオス王国建国時に活躍した際に国境を他の国や魔獣から守る「辺境伯爵」というプロシオス王国で唯一の地位を授かった。
そのため、辺境伯爵という地位は侯爵と同等と位置付けられているが、公爵と同等の権力を持つためプロシオス4大貴族(3公爵1辺境伯爵)に数えられている。
ジェニオスはジェニオス=フォン=ロバストと名乗り、この領地を授かったのだ。
その際、1番最初に行ったことがこの大通りの整備だったのだという。
それにちなんで「ジェニオス通り」というのだという。
それはさておきジェニオス通りの並びに冒険者ギルドはあった。
この辺境の地は魔獣も出てダンジョンも4つほどあるため「冒険者の聖地」と呼ばれるくらい冒険者が多くいた。
冒険者のランクはF<E<D<{C《使》<《者》}<{B《者》<《将》}<{A《将》<《王》}<{S《王》<《天》}<{T《天》<《神》}の順だ。
現最高ランク冒険者はS《天》級であり、この級は現在5人しかいない。過去の記録でもT《天》級までしか確認されていない。T《神》級はまだ誰もなったことがないのだ。
そして冒険者になるとさまざまな恩恵がある。
特に代表されるのは冒険者の情報を管理している魔道具(古代遺物を利用したもの)に登録するとレベル(Lv.)がステータスに表記されることだ。
総合的なステータスとスキルを考慮してレベルがつけられ、A《王》・S《王》級台になるとLv.200を超える人も出てくる。
S《天》級はLv.300を超えるような化け物揃いだ。
自分の強さの基準になるため冒険者にとってはこれが1番ありがたいそうだ。
他には冒険者プレートが身分証明書の代わりになったり、冒険者プレートを見せるだけで入国税や入街税が無料になるなどの恩恵がある。
そんなことを考えていると冒険者ギルドにつき中に入る。
冒険者ギルドは酒場も併設されているため賑やかだ。
最初の受付はやっぱ美人な女の受付嬢だろうと1番並んでいる列に並ぶ。
30分ほどしてようやく僕の番がやってきた。
受付嬢は10代後半ぐらいの猫獣人で顔は可愛い、そして優しそうだ。
「あれ、今日はどうしたんですかボク?」
と言われて
「冒険者登録に来ました、ノア=フォン=ロバストと言います、ノアくんと呼んでください。」
と返す。
「辺境伯様のご子息でしたか、失礼しました。受付嬢のミアです。連絡は受けています、ですが貴族様だとしてもLv.15は超えていないと登録できないから気をつけてねノアくん」
と言われる。
成人の15歳になる頃には自動的にLv.15くらいになるのだ、そのため登録の基準はLv.15。だが登録できるのは10歳からである。
「ここに指を少し刺して」
と言われて刺すと血が針の下の石に垂れる。
石が光り、カードが生成された。
「10歳でLv.15を超えているんですね!すごいですノアくん」
と言われる。
この石はLv.15を超えていないと赤く光ってカードは生成されないらしい。
ミアさんがカードを手に取って確認していると急に
「ええっ⁉︎Lv.94⁉︎」
と叫んだ。
周りも
「はあ⁉︎あのガキがLv.94?」
「〈雷剣〉リアムの血は伊達じゃない、か」
などと言っていた。
やっぱり、最強の冒険者のS《天》級冒険者であるリアムが驚いて
「B《将》級だった頃の俺といい勝負だ」
と言っていたステータスはすごいらしい。
「し、失礼しました、ノアくんの個人情報をバラしてしまいまして」と謝ってくる。
「大丈夫だよ、気にしてないから」
と返す。
こうして僕の冒険者登録は終わった。
次は依頼をこなしていこう。
読んでいただきありがとうございました。次も読んでいただけると嬉しいです。




