転生以前
ほとんど初めて書くのと趣味なので下手ですいません
ある夏の夕暮れどき、一人の中学生が歩いていた。この者の名を神崎 希空という。女っぽい名だが男である。ついでに言うとかなりのイケメンだ。
学校では学年1位、全国模試1桁の秀才でスポーツ万能、性格も良い上に顔も良くて交友関係も広い超ハイスペック男子である。この日も野球部の助っ人をして帰ってきたところである。
「ようやく終わった〜、帰ったらふふ ふふふ…」と怪しげな笑みを浮かべながら家に帰り、自分の部屋に行くとタンスを勢いよく開け放つ。
そこにはたくさんの何かが書き込まれた木の板を祀っている祭壇のようなものとその祭壇を囲むようにしてびっしりと本が置いてある。
「今日もおかげさまで楽しく安全な1日を送ることができました、ありがとうございました」と祭壇を拝みながら言うと、本を手に取りとても大事そうに開く。その本の名前は「ギリシャ神話 神の大全集」と言うものである。
希空はギリシャ神話が好きすぎてそこに出てくる悪神や半神半人、怪物なども含め全てを崇拝していた。宗教的ではないのでいわゆる「オタク」と言うやつだ。
頭の良さがここでも発揮され、その神の特徴など全てを覚えていた。
その日の夜、いつものように「ギリシャ神話 神の大全集」を読みながらコーヒーを飲むと言う行為をしていると急に視界が暗転した。
体の動きが認識できなくなり深く深く沈んでいくような感覚だけが残っていた。
途中、『スキ…を…得し……た。《天…之…》、《………神》、《地界……》………』などと聞こえたがここで意識が途切れた。
見てくれてありがとうございました