光秀の死
「信長!」
明智光秀は地獄のような光景を見て、それ以上声が出なかった。
「んっ? また来たな!」
「お前は少しはやれるのか?」
大勢の兵をひきつれ現れた光秀をみて、信長は少し笑みを浮かべて立ち上がった。
「あ、あれが信長じゃ! 皆の者かかれーっ!」
光秀は顔を引きつらせながらも必死で差配した。
「おおおっ」
光秀に付き従ってきた、2000余りの兵は一斉に信長に切りかかった。
「ははははははははっ」
信長は笑いながら槍を振り回した。
その槍の一振りで100人余りの兵が吹き飛んだ。
光秀は目の前で繰り広げられる、光景に瞬きを忘れていた。
気が付いたら、光秀の周りには1人の兵もいなかった。
「もうそなただけのようだな!」
信長はゆっくりと光秀に歩いて近づいてくる。
「魔王様、こ奴が裏切りの張本人、明智光秀でございます。」
森蘭丸はもはや、信長のことを魔王と呼んでいる。
「そ、そうかお前が! なかなか度胸ではないか」
信長は槍を肩に担いでふんぞり返っている。
「ふ、ふふふふふふふふふふふ」
光秀はもはや、頭がおかしくなっている。
「死ね! 化け物め!」
光秀は銃を放った! 光秀は自身の銃の腕に絶対の自信を持っていた。
光秀の放った銃弾は見事、信長のこめかみに命中した。
「んっ、信長をとうとう仕留めたり!」
光秀は両腕を天高らかに掲げ、歓声をあげた。
「なんだか喜んでいるようだが、何かあったのか?」
信長は何事もなかったような顔をして光秀に質問した。
「えっ? どうして? 確かに今、額に命中したはずじゃ!」
「どんっ」
光秀はさらに1発銃を撃った。
光秀の撃った玉はほぼ、先ほどと同じ場所に命中した。
さすがの腕である。
「ひ、ひえーーっ!」
光秀は2発の弾丸が命中しても、平然としている信長を見て大きく動揺している。
「だから、なんなのじゃ?」
魔王のステイタスを持っている信長は火縄銃くらいの攻撃力では全くダメージを受けなかった。
「そなたから来ないのなら、われから行くぞ!」
信長は一気に光秀との距離を詰め光秀の頭を掴んで、ねじった。その拍子に光秀の頭は胴体から外れてしまった。
「あ、ありゃー。なんて弱い体なんじゃ、ちょっと頭掴んで怖がらせてやろうと思ったら取れてしまったぞ!」
信長は光秀の頭をぽいっと捨てた。
「ころころころ」
光秀の頭は本能寺の正門の前を転がった。
「ひ、ひえーっ!」
それを見た光秀の部下たちは一斉に散会した。




