表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/77

魔王は戦国時代へ

「・・・・」

「・・・・」

「どこだ、ここは?」

 われは、魔王だ!

 ついさっきまで、オレは魔王城大広間の椅子に腰かけていた。

 腹心で愛人のサキュバスとともに・・・・


 それが、いったいどうしたということだ!

 次の瞬間、炎に囲まれた狭い部屋の中にいる。


 手には、短刀か?


「上様、どうされました?」

 なんだこいつは?変な髪形の人間が我に話しかけてきている。


 とにかくこのうっとおしい、炎を消そう!

 こんな炎など、水魔法で一瞬のうちに消し去ることができるのだ!


 魔王は立ち上がり、右手を上に掲げて、魔法を念じた!

「・・・・」

「・・・・」

「なんで? 魔法が発動しないぞ?」

「おかしい・・・・」

「よし、もう一度だ!」

 魔王は、再び魔法を念じた。今度はさらに強く!

「・・・・」

「・・・・」

「どういうことだ・・・・」

 魔王はこれまで何度も使ってきた魔法が発動しないことに困惑した。


「上様、どうされましたか!」

「お早く自害を! 光秀の兵が来てしまいますぞ!」

 おかしな髪形の男が、おかしなことを言っている。


「上様とはわれの事か・・・・」

「だとしたら自害って!」

「何でわれが自分で死ななければならないのだ!」

 魔王は困惑した表情で、眼前の男を見ている


「まさか、信長様がこんな腰抜けだったとは・・・・」

 おかしな髪型の男は突然立ち上がり、刀を抜いた。

「このうえは、拙者が解釈を!」

 おかしな頭の男は魔王に切りかかってきた。


「な、何をする!」

 とっさに魔王は刀を振り下ろす男の腕をつかんだ。


「どさっ」

 魔王は男を部屋の端まで弾き飛ばした。

 到底人間業とは思えない怪力で! 


「えっ?」

 弾き飛ばされた男は、怪我はなかったが、その怪力に目を丸くしていた。


「おおっ、魔法は使えないが、どうやらステイタスはそのままのようだ!」

 魔王は少し安心した表情になった。

「どうやら、この空間が魔法遮断の効果があるのだろう!」

「われの力を見くびるな! 魔王の力は魔法だけではないぞ!」

 魔王は目をキラキラして、炎の中を進んでいった。


「おそらく、どこかの魔術師が我を別空間に飛ばしたのだろう・・・・」

「われは魔王だ、すぐに魔王城に返ってみせるぞ!」


第2話をお読みいただきありがとうございます。

面白い、続きが読みたい、応援したいと思われた方は画面下から評価をよろしくお願いします。

評価は各話の広告下の「☆☆☆☆☆」からポイント評価「★★★★★」を入れて応援していただけると最高です。

ブックマークも大変うれしいです。

作者の励みになりますので、よろしくお願いします。


こちらも連載中なので是非読んで頂けるとうれしいです。

人生の絶頂期に転生したら魔王討伐後の魔物だった

https://ncode.syosetu.com/n2233ha/1/


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ