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ある日突然! 僕の家族が皆殺しにされる。

作者: 七瀬








僕が21歳の暑い夏の日。

僕は、家族に何度も会わせていた彼女と二人きりで

旅行に出かけていた。

僕の家族からは、“お土産楽しみにしてるよ”と言われ

僕は家を出る。




・・・3日後。

僕は彼女を連れて家に帰ると?

玄関には鍵がかかっており、家の電気がついていない。

僕が時計を確認すると?  時間は、既に19時を過ぎていた。

外は日が落ち暗くなっている。

この時間、僕の家族は皆で夕食を済ませて皆でリビングで一緒に

テレビを見ている頃だと僕は思っていた。

それがこの日は、部屋の中は真っ暗で玄関には鍵もかかっている。

僕は、少し違和感を感じたがカバンから家の鍵を取り出し玄関を

開けて中に入ると? 玄関先からでも臭う異様な異臭が立ち込めていた。

生臭い臭いが、僕の鼻をツンとさせる。

僕は彼女を玄関先に残し、一人で部屋の中に入ることにした。


『・・・何かが、おかしい! 美結はココ居て! 僕が入って来ても

いいよと言うまで、ココで待ってるんだよ』

『・・・ううん、気をつけてね!』

『あぁ!』




僕は彼女と目を合わせてから、慎重に部屋の中に入っていった。

奥に進むにつれて、異臭の臭いが強烈になっていく。

部屋のあちこちに血らしきモノが飛び散っている。

僕はリビングに入り、愕然とする、

父親も母親もメッタ刺しに刺されて死んでいた。

僕の一つ下の弟は幼い妹を助けようとしたのか?

妹に追いかぶさって二人共亡くなっている。

たった、3日間のうちに何があったのか?

僕は我に返り、直ぐに彼女の元に行って、警察に直ぐに連絡した。

彼女は、僕の話を最後まで聞き終わると? 崩れ落ちるように

その場で泣き崩れる。

僕は、無理に冷静さ保とうとしていた。

5分後、パトカーが3台やって来る。



警察が家に着くなり、部屋の中に入って行った。

そこには、鑑識も来ていた。

部屋に残っている指紋や犯人が残した形跡などを調べている。

何故? 僕の家族が殺されたのか?

何故? 僕がいない時を狙ったのか?

犯人の目的は、何だったのか?

金品を狙う強盗? 無差別殺人鬼? 僕の家族をはじめっから

狙われていたのか?

警察も、必死で“犯人を捜してくれたが”なかなか犯人の手掛

かりが見つからない。

数日後、警察が僕を警察署まで呼んでこう言った。



『犯人は、“完全犯罪のプロです”何一つ、手掛かりを残さず

あの場を去っている。』

『・・・・・・』

『それでも、我々警察の手で! 凶悪犯罪者を必ず捕まえます!

だからどうか、気を落とさないように頑張ってください!』

『・・・か、必ず! 犯人を捕まえてくれるんですよね? 

僕の家族は、もう返ってきません、でもどうか! 犯人だけは

捕まえてください!』

『我々も、全力を尽くします!』

『・・・・・・』





 *



警察が、犯人を捕まえると言ってから、5年が過ぎた。

未だに、僕の家族を殺した犯人は捕まっていない。

今この時間、何処かでまた犠牲者が生まれているかと思うと?

僕の心は穏やかではいられなかった。

犯人が、捕まる保証はない!

僕は、この5年間の間に家族と彼女を失った。

あんなに愛していた、彼女も僕の傍から離れていった。

僕の人生は、どん底まで突き落とされたのだ。

せめて、僕の家族を殺した“犯人”だけでも捕まえてほしい!







最後までお読みいただきありがとうございます。

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