ナナ、USJに行く(2)
ナナには、夢がたくさんある。その1つに、USJに行きたいとこと。周りを気にせずに自分の足でいろんなエリアを回ってみたいと思っていた。
ナナは、なぜUSJに行きたいのか。理屈ではないと言いたいところだが、『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』に行ってみたい。映画、『ハリー・ポッター』シリーズが大好き。
そして、今回は飛行機に乗れる。高い所大好きなナナにとっては夢のような乗り物だが。ちょっと心配なのが、耳抜きと、飛行機酔い。鈴の話では、ナナは普通の猫ではないから大丈夫だと言う。しかし、鈴は別なことを心配していた。
辛い記憶を思い出したはずなのに、あまりにも子供のようにはしゃぐナナを鈴は見ていると。時がすべてを消し去ったの、悲しんでいる様子もない、悔しい様子もない、気を遣っているようでもない。確かに、落ち込んでいるよりかははるかにいいけど。
ちょっと心配なのは、これを皮切りに調子に乗り、私のファンクラブたちをいいようにこき使い、ちょっと怖い気もする。そう言えば、ディズニーランドもいいねと言っていた。
そんな中、ナナは、USJって大阪弁で話すの、なんでUSJは大阪なの、猫用のパラシュートってあるの、猫用の機内食ってあるの、おやつはいくらまで、早く行きたいなと、鈴と話していた。
数日が経ち、鈴はナナの様子を見ていて。確かに、ナナを元気づけるために、5年ぶりの社員旅行を決めた。果たして、この社員旅行に意味などあるのか。ふと思うが、従業員たちにも感謝している、ということにした。
ナナの普通の猫ではない、それはわかっている。ただ、ナナはとてつもないメンタルを持っているようで。




