表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナ、テレビに出る!?
68/81

ナナ、テレビに出る!?(4)

 田中先生は、6畳くらいの部屋のセットに案内され。そこには数台の定点カメラが設置され、ドアが1つあるだけ。部屋の中は、田中先生が座るソファーだけが部屋の中央にある。

 この時、ナナの入ったキャリーバッグには、超小型無線機が仕込まれているが、声が漏れないように特殊な吸音素材が内部に縫いつけてある。

 ナナの入ったキャリーバッグは、定点カメラに映らないようにソファーの右側に置き。田中先生は、ソファーの中央に座った

 すると、番組デレクターの飼い猫がこの部屋に入り、本番が始まった。

「リリーちゃん、ごめんね、こんなところに連れて来て」

「誰? 人間の言葉で私に話しかけるのは?」

「どうして、ご主人を嫌うの?」


 リリーは、ご主人を嫌っている訳ではない。最近、ご主人はリリーに向かって愚痴ばかり言うようになり。リリーは、ご主人のはけ口になっていた。

 主人が仕事にかこつけて、娘の進路に真剣に話を聞いてくれない。その愚痴をリリーに聞いてもらっていた。リリーは、聞きたくない愚痴を聞かされ、嫌気がさしていた。たまの愚痴ならいい、毎日は本当に勘弁してよと言いたい。


 カウセリングは終わり。ナナは、リリーに約束した、愚痴を言わないように。

 すると、リリーは嬉しそうに喜んでいた。


 診断結果は、リリーを愚痴のはけ口にしない。番組デレクターは、診断結果の詳細を知り。まさか、妻がリリーに愚痴を言っていたなんて思わなかった。しかし、そんなことまでわかるとは、リリーに申し訳ないことをした。娘にも妻にも申し訳ない。帰ったら妻と娘に謝る、と言っていた。


 このあと、怪しまれていたかはわからないが、ナナのことはバレなかった。1週間後、田中先生が出演したコーナーは、朝のニュースで10分ほど放送され。この放送がきっかけで、カウセリング予約は今以上に増えてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ