角野教授の思惑!?(2)
この旅館には、かかりつけの動物病院があり、女将がひいきにしている。ところが偶然が重なり、角野教授が宿泊のことで女将と電話で相談していると。女将の知り合いでもあった角野教授に、つい飼っている猫のマルことで相談を。最近、大好きなご飯に背を向けてご飯を食べない。そんなことを女将は角野教授に相談していた。
女将は、キャリーバッグに入れたマルをすぐに連れて来ると、すぐにこの部屋を後にし、仕事場に戻った。
田中先生は、この部屋に怪しいものがないか確認し、何もないことがわかると、キャリーバッグに入れていたマルを出し、ナナはマルに話しかけてみた。
この時、ナナが話しかけないと、大抵は猫や犬たちは答えない。しかし、ナナが話しかける前に、向こうから話しかける場合もうある。おそらく、人間との密接度が関係していると思われる。
ナナは、マルにとっては辛い情を聞いた。たったそれだけのことが、本人にとっては辛いこともある。
最近、女将は家庭では、夫婦喧嘩が絶えないと言う。以前は、こんなことはなかった。そんな状況でご飯なんて食べられない。早く仲直りしてよと思い、私はご飯に背を向けた。
ご飯を食べない理由がわかり、田中先生は女将を呼び出し、夫婦喧嘩が原因だと言うと。なんでそんなことがわかるのと驚いていた。
喧嘩の原因は、旅館の経営のことで意見が食い違いもめていた。家に仕事は持ち込まない主義の2人だったが、そうもいかない事情がありもめていた。女将は、辛い想いをさせたねと、マルに謝り、もう喧嘩はしないと言うと、驚くべきことが起きた。
「マルちゃん、よかったね、もう喧嘩しないって」
ナナは、心の中で呟くと、マルちゃんがわかったと言い。マルの目の前には、あらかじめ用意していたご飯を食べ始め、その様子に女将は嬉しくて思わず涙していた。
そして、このことが旅館中に知れ渡り、旅館のお客様2名、旅館の従業員5名たちがナナたちの宿に押しかけ、これで本当にここに何しに来たのかわからなくなった。
午後4時を過ぎ、2人はやっと一息つき、角野教授には文句を言いたい。しかし、ナナが人間の言葉を喋らなくても、心の中で呟けば、会話ができるとわかった。ただ、人間には通用しない。
このあと、田中先生は、角野教授にしてやられたと、鈴に報告をした。
すると、予約状況を確認し、あと1泊してもよいことになり。女将の方には、カウセリングはしないようにお願いをすると、本当に申し訳ないと言っていた。ただ、すべてはあいつのせいだと。
またしても説教をされる角野教授は、この時くしゃみをし、寒気を感じていた。




