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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナの危機
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ナナの危機(3)

 一方、2階で待機しているはずの角野教授は、書斎のドアの前にいた。

「やはり、思った通りだったな」

 角野教授は、いきなり書斎のドアを開け。

「いやー、いいものを見せてもらいました。これ、なんだかわかります?」

 突然現れた角野教授に、田中先生は後ろ振り返り。角野教授の手には、タブレットPCを持ち、そこに映っていたのは、この書斎の映像だった。


 うかつだった、信じていた。すべては、意思疎通のためなのか。田中先生は、そう思いながら立ちあがり、辺りをよく見渡し、そしてある物を見つけた、隠しカメラ。


「さすが、田中先生、気づいたようですね、でも、もう遅いですよ、取引と行きましょうか!? これをネットにあげられたくなかったら、そのナナちゃんを渡してもらおうか!?」

「……教授、私はあなたを尊敬していました。なのに、なんですかこれは!? ナナは渡せない、ネットでもあげさせない、ナナは研究材料ではない、これが研究者のすることですか!?」

「言いたいことは、それだけか!?」

 田中先生は、角野教授を睨みつけ、かつての恩師はもうここにはいない。

 ネットに上げれば、ナナを取り返しに来る連中に見つかる、田中先生はそう思った。その時、ナナが、もの凄い速さで角野教授の右手にかみつき、その痛さにタブレットPCを床に落とし、すかさず田中先生は、タブレットPCを拾い。角野教授の右手を押さえ。

「ちょっと待った、悪かった、これはドッキリなんだ、そのタブレットをめくってくれ?」

「はぁ!? ドッキリ……!?」


 田中先生は、タブレットPCの画面をめくると、テレビでよく見るあの音が流れ、ドッキリ大成功の文字が表示され。昔、おちゃめな一面を持っていた、角野教授を思い出した。しかし、これは悪ふざけが過ぎる。それを察したのか、角野教授は、何度も、何度も、謝っていた。


 そして、田中先生とナナは、驚きの真実を知る。

 角野教授は、ナナのことを全て知っていた。鈴は、絶対的に信頼している角野教授にナナのことを相談すると、動物カウセリングを始めて見たらと助言をもらい。角野教授は、大学が忙しく、ナナに会う機会を逃していた。依頼の件は本当のことたが、ナナに会いたい想いと、2人の息の合ったコンビを見たくなり、どういう訳かドッキリを思いつた。二度とこんなことはしないと反省はしている。

 ナナは、このドッキリを見ぬけなかったことに悔しいと思い、田中も同じことを思い、この代償は高くつきますからねと、2人は口を揃えて言っていた。


 2人は、動物病院に戻ると、鈴にドッキリのことを報告し。鈴は、リモートにて角野教授にいきなり、面白そうね、その動画、と言っていた。角野教授は、急に寒気に襲われ、一番おっかないのは、この人だったことを忘れていた。


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