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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナの危機
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ナナの危機(2)

 翌朝、2月15日、外気温は13度。ナナは、田中先生の車に乗り込み、神奈川県に向かった。車内の時計は、午前8時30分。

 角野教授宅をマップで確認すると、かなり山奥に住み。買い物をするには、車で30分くらいかかる。片道1時間40分ほどの道のり。

 ナナは、ちょっと深めのライブボックスの中に入り、おやすみなさいと言い、眠っている。車の中は暖房が利き暖かい。

 田中先生は、久しぶりに角野教授に会う。ちょっと緊張している様子で車を走らせていた。


 車内の時計は、午前9時50分を過ぎ、周囲は山に囲まれ県道に入り。しばらく走ると、左側に脇道が見え、曲がると建物らしきものが見える。

 すると、ナビの到着メッセージが流れ、建物の敷地に入るには右側に入る小道に入り、目の前に2階建ての古民家風の家が建ち、周囲は木々に囲まれ、広々とした敷地に車が1台止まっている。

 田中先生は、その車の近くに車を停め、車内でカウセリングの内容を確認している。


 ここで肝心なことは、ナナの声を聞かれないこと。2階建ての家なら、飼い主は2階で待機してもらう。もしシロが暴れるようであれば、ケージを使用する場合がある。その時は、ナナが対応する、話せばなんとかなる。念には念をいれ、ナナはなるべく声を小さくして会話する。そして、キャリーバックで移動する際は、バレないように出入り口は布で隠す。


 田中先生は、角野教授にバレないように緊張を隠しながらも玄関チャイムを鳴らし。角野教授は玄関を開け、いきなり頭を下げられ。

「本当に申し訳ありません、無理を言って、今日はよろしくお願いします。院長からは、いろいろ質問しないでと言われていますので、何も聞きません。シロは書斎にいますので……」

 2人は家に上がり、角野教授のあとをついて行き、書斎に来ると。角野教授は、2階に上がり。シロの気持ちを聞き終わったら、角野教授のスマホに連絡をすることになっている。

 2人は、書斎に入ると、いかにも書斎と感じる部屋で、この部屋の中央にシロが床に座っていた。

 田中先生は、辺りを見渡し、キャリーバッグを床に置き、田中先生は床に座り。ナナはキャリーバッグから出ると、シロの目の前にして。

「初めまして、ナナです、よろしくね」

「……ありえない、猫が人間の言葉を喋っている……どういうこと?」

「私、世界一頭のいい猫だから」

「確かに、そうみたいね。違う違う、頭がいいという問題じゃない……ナナ!? どこかで聞いた名前……もしかして、あなた……!? で、私になんのよう?」

「もしかして、私を知ってるの!?」

「私になんのよう?」

「私の質問は無視ですか?」

「……」

「わかったわ、あなたはここにいて幸せなのね!?」

「幸せ!? そっか、そういうこと、幸せよ、主人に言っといて」

「察しがいいのね?」

「私は、主人に感謝しかない、命の恩人だし、私もあなたみたいに人間の言葉が喋れたら……意思疎通って言葉、知ってる? 私は、喋れなくても十分満足している。確かに、人間と会話できたら……」

「なんか、ごめんね」

「なんで謝るの!?」

「……」

「主人に、長生きしてね、って言っといて」

「わかった、言っとく」


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