飼い主を守る猫(4)
この日、長谷川の父親は、いつものように車で出勤し、長谷川も車で大学に行き。母親は専業主婦で掃除中。タマは家の中ごろりとし。それぞれいつものように1日が始まった。
午後2時。長谷川が大学から帰宅した。いつもなら午後6時頃には帰宅する。しかし、母親の週1回の買い物の時、タマのキャットフードを買い忘れていたことに気づき。この家には、車は2台しかない。母親はバスが苦手。近くコンビニがあるが、あのキャットフードは売っていない。母親は、他に買い忘れがないか確認し、長谷川に連絡し、早めに帰宅するように頼んだ。
長谷川は、あの授業を受けたかったのにと思ったが、私も一緒に買い物をして気づかなかった。母親にまかせっきりを反省し、母親の買い物に付き合うことに。
午後3時。長谷川は母親を車に乗せ、買い物から戻って来た。
すると、玄関先で血だらけのタマズ倒れている。そこくには、血の付いた箒が横たわっていた。この時、どうやって応急処置をしたのか、長谷川はまったく覚えてない、とにかく必死だったと言う。2人は、タマを家に入れとけばよかったと後悔していた。
この日、お昼から気温が上がり。天気予報では、本日の最高気温は20度。タマにはお気に入りの場所がある。長谷川宅の東側には、小さな庭があり、古ぼけた犬小屋。ここには昔飼っていた飼い犬がいた。亡くなって2年が経つ。犬小屋は、家族会議でこのままにしておくことに。タマは、小さなウッドデッキで日向ぼっこが大好き、一日中ここにいる。この家の敷地からは一歩も出ない。




