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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
飼い主を守る猫
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飼い主を守る猫(3)

 午後5時10分。2人は、K事務室前に立ち。長谷川はあることに気づいた。ドアプレートがなく、目の前の部屋に張ってあるのは、関係者以外立ち入り禁止のシール。ナナを守るため、鈴によってドアプレートは外され。そのドアプレートを仏壇に置いてある。あのリンちゃんの写真楯の横に置いた欲しいとナナがお願いした。


 長谷川は、カウンセリングを開設したことは知っている。鈴からスマホに連絡があり。その時、鈴はホームページにカウンセリングのことを記載してあるからと、それだけ言いスマホの電話を切った。

 この時、長谷川はそれどころじゃなかった。大学1年生になり、獣医師になることで頭がいっぱい。大学の授業が楽しくカウンセリングのことは眼中なかった。ところが、最近、大学の学生たちの間で、動物型人相学とはなんなのか話題になり。長谷川も気になり始め、ホームページを閲覧していたばかり。


 鈴は、ナナを守るため、いくらいとこでもナナのことを話す訳にはいかなかった。極力最小限の人数に留めておきたかった。ところが、獣医師の勘なのか、女の勘なのかわからないが、長谷川にナナを会せる必要性があると思った鈴は、K事務室のドアをノックした。

 K事務室のドアの鍵が開き、2人はK事務室の中に入り、鈴はドアの鍵をかけた。


 その時、部屋の奥に隠れていたナナが現れ、念には念をと言うやつ。

「鈴のいとことは聞いてはいたけど、若干似ているね。初めましてナナです。よろしくね、まさみちゃん」


 長谷川は、この光景に呆然と立ち尽くし。まさか、あの猫が喋っているの、ありえない。もしかして、今流行りのAIなの。

 すると、固まっている長谷川にナナは、こうなるのよねと思い。

「驚くよね。私、喋るんで、よろしく」

 長谷川は確信した。この猫喋っている、しかも日本語。テレビでよく見るあれではない。ちゃんと話せている、まるで人間。


 鈴は、とりあえず固まる長谷川をソファーに座らせ、その隣に鈴も座り。田中先生は椅子に座り。ナナは、ちょっとお行儀が悪いがテーブルにちょこんと座った。

 ナナは放心状態のような長谷川に、まるで人間が手を振るかのように右前足を振り、大丈夫か、生きているか、無言の確認。しかし、長谷川は無反応。ナナは、これはダメだと思い。

「まさみちゃん、タマにいったい何があったの!? 絶対に許さない、あいつめと言っていたけど」

 長谷川は、その発言に食いついた。

「えっ!? それどういうこと!?」


 K事務室から正面玄関までは約23メートルはある。勝手にタマの声が聞こえた。あの声は尋常じゃなかった。これで2匹目、私が話しかけないのに聞こえた声が。


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