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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
カウンセリング初日
41/81

カウンセリング初日(8)

 次の予約、2件目の飼い主は、あのリフォーム会社の社長。依頼者は、猫のメイ。性別雌、年齢3歳。

 この飼い主は、年齢40歳の男性、もちろん独身。飼い主は、キャリーバッグを持ち、その中には依頼者のモネがいる。


 田中先生は、キャリーバッグに入れられたメイを預かり。飼い主は、カウセリング用の待合室に行った。

 田中先生は、キャリーバッグに入れられたメイと一緒にKルームに行き。床にキャリーバッグを置くと。


 既に待機しているナナがメイに近寄り、キャリーバッグの目の前でメイに話しかけると。

どうして人間の言葉が喋れるの、と驚き、まるでお約束のようで。今回は悩みを聞くわけではないが、一応ここでのルールを説明した。


 まず、むやみに大声をあげない。暴れたりしない。質問には正直に答えること。具合が悪くなったらすぐに言うこと。これが守られない場合は、即退室。或いは、ケージを使用する。メイは、ルールに同意した。


 もし来院時点で依頼者が暴れたり、大声をあげたりした場合は、一旦、飼い主と一緒に依頼者も待合室に入ってもらい。様子を見て臨機応変に対応する。

 例えば、飼い主を別な待合室に待たせ、キャリーバッグに入ったナナが話しあう。


 ナナと田中先生は、ソファーに座るのだが、あまりにも上から目線で依頼者を見ることと、依頼者の表情が見えないということで、テーブルの横に畳半畳分置き、そこにナナは座ることにし。状況に応じて臨機応変に対応。


 ナナは、メイの飼い主がいつもここに連れて来て迷惑をかけているのではと、気にしていることを告げると。


「迷惑!? とんでもない。私は院長に会えるのが嬉しいの。あんなに優しい先生はいないし。それに、命の恩人だし。ちゃんと私のことをみてくれる。世界一の先生ね、感謝しています」

 この答えには続きがあった。

「主人には、私を育てくれて感謝しています。しかし、私を可愛がってくれるのは、非常に嬉しいんだけど、やたら私を触りすぎ。少し構い過ぎに気をつけて欲しい」

 今、幸せなのか質問すると。

「幸せ!? 人間が言うやつね。幸だよ、そう言っといて」


 診断書は、飼い主に渡され、飼い主は喜び。確かに、構い過ぎていたと、反省していた。


 尚、カウセリングを受けた診断書には、依頼者からの、「構い好きには注意」は、カウセリングデータとして保存します。と記載されていた。


 飼い主は、診断書のデータ保存を承諾した。


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