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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
カウンセリング初日
39/81

カウンセリング初日(6)

 田中先生は、診断書を作成するためにK事務室に入ると。ナナは、パソコンに向かって何やら作業している。


 ナナは右利きなのか、右前足を器用に使いキーを押している、ニャンとも凄い。USBパッドも使っている、実に凄い。


 診断書は、田中先生が作成し、それをナナが確認する。そして、ナナが診断書に合意すれば飼い主に渡す。もし合意できない場合は、納得がいくまで話し合う。但し、飼い主に迷惑をかけてはいけない。診断書作成は、最大1時間以内に書きあげて渡すこと。

 もしその時間内に診断書が作成困難な場合は、早川副院長に判断を委ねる。もし早川副院長が席を外している場合は、鈴に判断を委ねる。もし鈴が席を外している場合は、後日診断書を飼い主に渡す。但し、状況に応じて臨機応変に対応すること。鈴からそう言われている。


「ナナ、もしかして診断書を作成しているの?」

「それは、あなたの仕事でしょ!? 次の依頼内容を確認しているところ」

「そうなの!? ごめんなさい」

「それより早く書きあげてよ、診断書」

「はーい、わかりました」

「何!? その返事は?」


 パソコンに向かう田中先生、パソコンは得意。ナナは、ローマ字入力が苦手。

 ローマ字入力は、アルファベット26文字のキー位置を覚える。かな入力は50文字のキー位置を覚える。断然ローマ字入力が覚えやすい。

 しかし、ナナは、かな入力を選んだ。キーを押す回数が少ない方がいいからと。それと、例えば、小さい「っ」を入力する時、わからなくなる、ややこしい。


 田中先生は、急ぎ10分で診断書を作成し。その診断書をナナが確認し、二重チェック終了。特にもめることはなかった。


 田中先生は、カウンセリング用の待合室のドアの前に来ると、深呼吸をし、ドアを開けた。

 そこには、元気を取りも出したモモの姿を見て、田中先生は飼い主に診断書を渡し。診断書の内容に驚き言葉をなくした。


 まさか、食欲不振の原因は、人間の都合によるラッキーとの別れ。これがストレスとなった原因だったとは。

 確かに、2人は仲がよかった。ただ、それだけだと思っていた。まさか、そんなに好きだったとは思いもしなかった。飼い主は、ひどい目に合わしてごめんなさと泣きながらモモを抱きしめ、なんども謝っていた。


 飼い主のご主人は、椅子に座り、診断書を読み。明日にでも大阪へ行くと約束し。

「先生、1つ質問があります。どうしてここまでわかるんですか? これが、動物型人相学というものなんですか? まるでモモの頭の中を覗いているかのように見えます」

「全ては、動物型人相学です」

「……動物型人相学。聞いたことがありませんが、凄いですね。動物型人相学って……」


 これで、カウンセリング1件目が終了。飼い主の夫婦は、動物病院を後にした。


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