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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
動物カウンセリングの開設
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動物カウンセリングの開設(3)

 ナナが気になっている、例のファンクラブとは。

 今から3年前、突如できた木村鈴ファンクラブ。ファンクラブを作ると言いだしたのは、IT企業の社長で、ファンクラブ1号の会長。このファンクラブ会員たちは、中々のイケメンぞろいで紳士ときている。

 鈴のことをSNSで拡散したいが、それでは鈴に迷惑がかかる。ということで、静かに行動し、一応礼儀を知っている、30人限定の木村鈴ファンククラブの会員たち。

 IT企業、医者、リフォーム会社、資産家、弁護士、刑事、大学教授、プロスポーツ選手、芸能人、その他、メンバー全員独身の男性たち。なぜかお金持ちが多く、月一の飲み会もある。

 その会員メンバー30人がここにどっと押し寄せる、というわけにはいかない。他の患者や飼い主たちに迷惑をかけるわけにもいかない。そこで、週交代制で数人ここに来ている。それも元気な猫、犬たちを連れて。おそらく、この子たちはいい迷惑だと思っているはず。いや、もしかしたら、鈴に会えると喜んでいるかもしれない。そこのところは、本人たちに聴いて見るが一番確実。


 ところで、なぜこんなファンクラブを作ったのか。

 それは、鈴によって命を救われた家族、猫や犬たちがいたから。そして、鈴の可愛いところやちょっとクールなところ。それに、獣医師の腕は超一流。そんな鈴を気に入り、結婚したいと思っているファンクラブの会員たち。もちろん、あの世のリンのことも知っている。鈴は結婚しない、生涯を独身で通すということも知っている。なのに、毎日のように鈴の顔を見るために、ここに来るファンクラブの会員たち。健気なのか、だからといって決してストーカーではない、そんなことはしない、抜け駆けもしない。


 鈴としては、ありがたいことなのか、この点は致し方ないと思っている。困った時は、飛んでやって来る連中でもある。

 あのリフォーム会社の社長も同じ気持ちの、木村鈴ファンクラブ3号。私にお任せあれと言い、内装工事は10日後に決まり。なぜこんな内装工事を依頼するのか。鈴からは深く考えないようにと言われ、すんなり納得し、3日で工事をすませると張り切っていた。尚、この内装工事内容は秘密とされ、なんか2人だけの秘密のように聞こえたのか、少し笑みがこぼれ。社長自ら作業を手伝うようだ。


 木村鈴ファンククラブのことを知ったナナは、例の特注のキーボードにディズニーランドの件、この面子ならいとも簡単と言う訳か、なるほどね、と思い。さすが私のお姉ちゃんとちょっと誇らしげだが、結婚はするのだろか、ふとそんなことも思っていた。


 この後、ナナはここに残りソファーで一眠り。田中先生は医局に行き、自分のデスクに向かい、動物園で聞いた動物たち声をまとめ、動物たちの要望を園長にメールした。

 すると、5分後に園長から返信メールが届き、その内容は。

 了解した。園内状況を再度検証し、この要望を受け入れる。しかし、本当なのかこの内容。信じるが、かなり意思疎通ができていないとわからない内容だが。まさか本当に動物たちの声が聞こえるのか。真奈美ちゃんならありえるかもしれない。ちょっと不思議感性があるからな。メールの内容は以上。

 ナナのことは、誰にも見られてはいない、そのことはちゃんと伏せて動物の声が聞こえたと正直に言った、ウソは言ってない。

 その時、背後から早川副院長が声をかけ。

「田中さん、例の検査画像どうします? みんなは、私たち研究者ではないし、見てもしょうがないと言ってるけど、どうします?」

「私は、ちゃんと見ます。現実を受け入ないと、ナナに失礼だと思いますので。なんかやるせない気持ちですが、私、獣医師なので」

「わかった。じゃ、これがパスワードね、見たら破棄してね。極秘画像だから」

「わかりました」

 田中先生はパスワードのメモを受け取り、早川副院長は自分のデスクに戻った。


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