動物カウンセリングの開設(1)
この提案には、ナナと田中先生に責任が重くのしかかっている。その比率はナナの方が大きい。
動物カウンセラーをやるからには生半可な気持ちではできない。私の発言で運命を変えてしまうかもしれない。お姉ちゃんは、いつでも辞めていいと言うけど、始まったらそうはいかない、投げ出すわけにもいかない。私は、話すことが大好き、かといっておしゃべりではない。会話がするのが楽しいのか、そうかもしれない。この時、ナナは使命感のようなものを感じていた。
そんなナナの横顔を見ていた田中先生は、ナナに声をかけ。
「ナナ、どうする? この仕事引き受ける? それを決めるのはあなたの自由よ。但し、やるからには中途半端はなしよ。大丈夫、院長とみんなには悪いけど、私があなたを支えて見せます。私じゃ、不安?」
田中先生の目に気迫を感じ、その目の奥には優しさと厳しさを見た気がし、田中先生と仕事がして見たいと思い、ナナは首を横に振り。
「院長! 私、この仕事、カウンセラーの仕事をやらしてください! 自信はないけど、どこまで私ができるかわからないけど、私には頼れる先輩がついています。2人で一緒にこの仕事をやりたいです」
「わかった。けど、ちょっとやけるわね。でも、2人はいいコンビになれそうね。だからって、私やみんながいることを忘れないでね」
他の従業員たちは、何も言わずうなずき、その光景を見たナナは。
「私、精一杯頑張ります! 皆さん、これからよろしくお願いします!」
田中先生は立ち上がり、2人は頭を下げ。2人に暖かい拍手が送られた。




