鈴の提案書(1)
田中先生の報告を聞き、鈴は確信した。これであの提案書を完成することができる。その想い胸に、みんなに提案したいことがあると言い。明日、午後1時30分に従業員全員、会議室に集まるように指示をし、ナナもこの会議に出席をする。こうなると、もはやナナは人間なのか、外見は猫だが。
翌朝、鈴はいつもの時間に起き、リビングに行くと。ナナと父親がソファーに一緒に座り、テレビを見ている。そして、キチンでは朝食の準備をする母親とそれを手伝う早川副院長。一瞬この光景を懐かしく感じた鈴は、いつものように、おはようと声をかけた。
各々朝食が終わると、早川副院長とナナは一足先に木村動物病院に向かい、そのあと鈴が遅れて出勤し。今日の会議でナナの仕事内容が決まり、ここで働くことになり、当然ナナにも給料が支払われ、そのお金は鈴が新たに作った通帳にナナの給与が振り込まれる。
どういった形で振り込まれるのか、ちょっと気になるところだが、ナナとしては気兼ねなく使えるお金となり、初任給で何を買うのか。昨夜、鈴から誕生日プレゼントにもらったパソコンを使って、ナナは床の間でネット検索をしていた。
このパソコンは、16インチのバソコン用液晶モニターを使い、ナナ専用の特注キーボードが置いてあり。キーボードのキーは必要最小限度に抑え、キーの間隔を1個分開けてキーが配置され、2つのキーを同時に押すことはない。
そして、キーボードの隣には、これもまた特注で用意した、猫が使用しても大丈夫のように設計しているUSBパッドも置いてある。これは、ノートパソコン本体についている、マウスの代わりになっている部分と同じ機能をする。念のために音声入力ソフトもインストールしてある。
わずか2日でこんなものを用意できる人物の知り合いがいる、鈴はいったい何者なのか。それに、こんな物を作らせて怪しまれることはなかったのか、どうみても怪しすぎる。しかし、怪しまれることはなかった。これはいったいどういうことなのか。




