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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナと田中、動物園に行く
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ナナと田中先生、動物園に行く(9)

 みんなワイワイしながら食事を楽しみ、美味しくいただき。みんな食事が終わり、お茶を飲んでいると。

 鈴は田中先生に声をかけ、動物園の報告を聞く前に田中先生に、動物たちと会話するナナの様子に、どんな印象を受けたのか聞いた。

「印象ですか? まるで動物たちはナナのカウンセリングを受けている感じでした」

「やっぱり、そう思うよね!? 田中さん、動物園での報告を聞かせてくれます?」

 この時、食事が終わっていたナナは、テーブルの下でこの会話を聞いていた。


 田中先生は、手提げバッグからメモ帳を取り出し。メモ帳を見ながら、愚痴の件、動物の会話の〇×件を報告し。そして、ナナは動物たちの悩みを聞くのが上手で、人の痛みがわかるそんな感じも受け、その対応はまるでカウンセラーのようだと言っていた。

「ところで院長、動物たちの愚痴の件、園長にはどう伝えればいいのでしょうか? ナナのことは言えないし」

「そうね、私だったら、こう伝えるかな!? 動物たちの声が聞こえたと……。信じる、信じないは、そちらの判断に任せます。ただ、その答えが、動物たちことをどう思っているかに関わってきます……。私ならそう言うね。でも、あの園長なら、姪っ子の田中さんの言うことを信じるはず。動物の声が聞こえたと言ったとしても」

「そうですね。動物の声、聞いたんですもんね」

「そういうこと……。田中さん、話は変わるけど、会話の〇×を〇と×に分けてスマホでメモってくれる? 申し訳ないけど」

「えっ!? はい、わかりました」

 田中先生は言われるがまま、スマホに動物の会話の〇×を〇と×に分けメモると。鈴は田中先生のスマホを借り、2人はリビングのテレビの所に行き、そのあとを追うようにナナもついて来た。

 鈴は田中先生のスマホをテレビに接続して、スマホの画面を映し出し、さっきメモった動物の会話〇、×を見比べていると、みんな集まって来た。

 その時、ナナが動物たちと会話できる、できない、〇×の基準になるものを鈴は見つけ。

「わかった、そういうことか。なるほどね、そういうことなら、この〇×の説明がつく」

「院長、どういうことですか?」

 田中先生は、動物の会話の〇×の基準が知りたい。鈴は田中先生に答え言わずに、みんなに質問した。

「みんな、この画面に映しだされている、〇×の基準になるものはなんなのか。ナナが動物たちと会話できる、できない、の基準はなんなのか。わかる人いますか?」

 すると、近くにいた早川副院長が手を挙げ。

「院長、それって、規則性みたいなものっていうことですか?」

「そうともいえますね」

「規則性……基準……わかんない」

「みんなは、どうですか?」

 手を挙げる人が誰もいない、ここには鈴の両親もいるのに。

 鈴は、ここで調子に乗ると早川副院長に怒られそうなので、その答えを言うことにした。

「私、思うですけど、この〇×の基準、規則性となるものは、密接度だと思います」

「密接度!?」

 みんなこんな状態だが、田中先生だけはその答えに応対した。

「院長、もしかして、動物と人間との密接度ということですか?」

「さすが田中さん、気づきましたね。そういうことです」

「なるほど、確かにそう考えると、納得できますね。そうなると、カラスとも会話できるとか」

「ありえますね」

 その答えに、他のみんなも納得している様子。


 動物と人間との密接度を鈴が解釈するとこうなる。

 古来より、動物と人間がどれだけ長く接してきたか。その時間が長い動物ほど人間よりになって行き、人間の環境に触れている時間が長いほど密接度が大きくなる。そして、そのDNAが受け継がれ、無意識のうちにいろんな情報が蓄積され、人間の環境そのものが大きく影響し、今回の結果が生まれた。

 猫も犬も人間と密接し生きている。毎日のように人間の言葉を聞き、時にはテレビを見たりする。ネコ科は別として、動物園はたのさんの人が訪れ、飼育員も人間。いろんな情報と言葉が定着したと思われる。極端な言い方をすれば、人間化しているということ。


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