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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナと田中、動物園に行く
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ナナと田中先生、動物園に行く(7)

 次に調べるのは爬虫類。田中先生はおそらく爬虫類は×だと思っている。しかし、会話できる、できない、の基準がなんなのかわからない。そこで、念のために爬虫類コーナーに行うとすると。ナナは辺りの気配を窺い、人がいないことを確かめ。

「先輩、もしかして爬虫類コーナーには行かないですよね!?」

 その声に田中先生はちょっと驚き、園内での移動中の会話はしないことになっていた。辺りを見渡し、人がいないことを確認し。

「急にどうしたの?」

「私、爬虫類はダメなの」

「ダメって?」

「……だから、あのにょろにょろしたいやつ、私嫌いなの」

「そっか、蛇ダメなのね!?」

「あの顔、あの動き、思い出したくもない。だから、ごめんなさい、爬虫類は×でお願いします」

「わかった。でも、蛇だけでしょう? ダメなのは?」

「そうだけど、なんか気配を感じそうで……」

「そんなにいやなの!? だったら、気配を感じたら、すぐに別な場所移動するから、それでいい?」

「……わかった。小声で教えるからね」

 田中先生は周囲を気にしながら、メモ帳を取り出し。ナナは蛇が嫌いと書いた。


 このあと、ナナはキャリーバッグの中に身を潜め、爬虫類コーナーに行き、カメレオン、トカゲなどに話しかけ、前に進み。まるで恐怖に耐えながら、蛇エリアに差しかかり、周囲を確認し、走って通り過ぎ、生きた心地がしなかったナナは、爬虫類コーナー脱し、ホッとしたが、結果、爬虫類は×だった。

 そのことにナナは、「だから言ったのに、爬虫類は×だって」、と言う文句は言わなかった。


 2人はこのあと、ゴリラ〇。ホッキョクグマ×。ニホンザル〇。世界のサル×。チンパンジー〇。ペンギン×。ワニ×。アフリカ動物×。カピバラ×。鳥類は、やはり×。小獣×。

 この時、ふと田中先生は空を見上げ、カラスはどうなんだろうと思い。予定の2時間を40分オーバーし、そのことを鈴に連絡すると。なるべく早く戻って来てねと言われ、戻って来たらナナと一緒に鈴の自宅に来るように言われた。

 田中先生の判断でおおよそ調べ終わり。結局、会話できる、できない、の基準はわからないままで2人は動物園の事務所に行き。動物たちの愚痴の件は、鈴と相談した上で園長に報告することにして、休憩室を借り、田中先生は服を着替え、制服を園長に返し、礼を言い。2人は駐車場へ行った。

 2人は数人とすれ違ったが怪しまれる様子もなく無事に任務を終え、あとは鈴の自宅に戻るだけ。

 車のリアドアを開け、少し熱気を感じ、田中先生はナナに声をかけると、返事がなく、キャリーバッグを覗くと、ナナはすやすやと眠っていた。田中先生はナナを起こさないようにそうっとドライブボックスの中に入れ、その寝顔はとても可愛い。写真を撮りたいけど、それはできない、誰かにナナの存在を知られてしまう危険性がある。


 田中先生は車に乗り込み、車内の時計を見ると、午後4時40分。鈴の自宅に着く時刻は、午後5時20分ごろになる。エンジンをかけ、後部座を見ると、熟睡中のナナ。田中先生は木村動物園に向かった。

 その移動中、田中先生はナナを気にしながら、安全運転をしながら、ナナの動物たちと会話できる、できない、の基準がなんなのか考えていると、ふとあの映画を思い出していた。


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