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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナと田中、動物園に行く
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ナナと田中先生、動物園に行く(6)

 園内を回り1時間が経ち。田中先生とナナは、一旦事務所に戻り、事務所の休憩室を借り、誰もいないことを確認し、10分ほど休憩をとることにした。

 田中先生は、キャリーバッグを床に置き、中からナナが出て来ると、背伸びをしている。目の前には小さなお皿に、お水が入り。ナナは美味しそうに水を飲み、喉が渇いていた。

 田中先生は椅子に座り、ペットボトルのスポーツドリンクを飲み、一息つき。メモ帳をめくりながら、何か考え込んでいる。

 すると、ナナは田中先生を見上げ、動物たちの愚痴を聞かされた田中先生のことが気になり、辺りを警戒し小声で。

「先輩、どうかしたの? 大丈夫?」

「……なんか言った?」

「大丈夫?」

「私!? 大丈夫、ちょっと考え事をしていただけだから」

「なら、いいんだけど」


 メンタルが強そうナナ、愚痴を聞かされても平気。しかし、私には関係のないことだけど、他人事で済ます訳にもいかない、同じ動物として。

 確かに、生まれてすぐに人間に育てられれば、これが当たり前の世界になる。しかし、突然こんな場所に連れてこられれば、どう対処すればいいかはわからない。元いた場所に返してくれと思うのも当たり前。ここで幸せになれるかは人間次第ということ。ここにいる動物たちは皆家族ということ。ここで暮らすということは、最後を看取るということになり、その責任を負うことにもなる。でも、幸せとはなんなのか、果たして、「幸せは人間だけの価値観」なのか。ナナは愚痴を聞きながらそう思っていた。


 田中先生は、ここの飼育員の苦労をしているだけに、かなりへこんでいるかと思いきや。愚痴を吞み込み、解決策をメモ帳に書き出していた。

 メンタルが強そうな田中先生は、ナナをジッと見て、ナナの飼い主はいったいどんな人物なのか。末恐ろしい人物には間違いないはず。しかし、大切に育てられ、かなりしつけも行き届いている、違う、もはやそういう次元ではない、素敵な女性に思え、何もかもが人間のように見える、見えないのは外見だけ。

 

 2人がこの1時間で動物園を回り、会話できる、できない、の結果は。

 ライオン、トラ、ヒョウ、チーター、ベンガルヤマネコなどのネコ科は会話でき。パンダは〇。クマは×。レッサーパンダ×。馬は〇。ゾウは〇。カワウソ×。シカ×。プレーリードッグ×。ウサギ〇。モルモット〇。コアラ〇。カンガルー〇。キツネザル×。


 この結果から、ナナはどういった基準で動物たちと会話でき、できないのか、基準がなんなのかわからない2人。

 田中先生は、スポーツドリンクを一口飲み。この部屋の時計を見て、ナナはキャリーバッグの中に入り。また、2人は園内に入って行った。


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