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猫の動物カウンセラー  作者: K・Sメッセ
ナナと田中、動物園に行く
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ナナと田中先生、動物園に行く(4)

 午後1時、田中先生はナナを迎えに鈴の自宅に行き、玄関を開けると、上がり口でナナがちょこんと座り、前右足を軽く上げ。

「先輩、お疲れ様です。さすが先輩ですね、時間通りですね」

「ナナさん、その、先輩って呼ぶの、やめてくれる!?」

「えー!? なんでですか? 先輩は先輩じゃないですかー!?」

「だから、そのお願いの目で見るのは、やめてくれるかな……!? わかった、わかりました!」

「ヤッタね! 先輩ありがとうございます」

 ナナは頭を下げ。その光景に田中先生は、ナナってこういう人なの、いや、猫なの、と思い。なつかれているのは嬉しいけど、教育係として上手くやっていけるか、ちょっと不安になり、ナナの隣にはキャリーバッグが置かれていた。

 すると、ナナはキャリーバッグの中に入り、なんかワクワクしている様子。

「先輩、これから先輩と一緒に仕事ができるの、なんか楽しみですね」

「私は不安しかないけど」

「えー!? なんでですか? ナナ悲しいなー」

「もしかして、それ、わざとやってない?」

「バレました? 元に戻しますね。でも、先輩は先輩ですので、よろしくお願いします、先輩」

「こちらこそ、よろしくね」

「先輩、申し訳ないですけど、ナナさんって呼ぶの、やめてくれます!? 仕事場では仕方ないけど、オフの時は、ナナでお願いします。あっ、ナナちゃんでもいいですよ。でも、やっぱり、ナナの方がいいかな」

「呼び方、気になるのか!? なるほどね。じゃ、ナナ、そろそろ行こうか!?」

「はい、先輩」


 田中先生は、キャリーバッグを持って、木村動物病院の裏手にある駐車場へ行き。車が数台駐車し、その中に白の軽自動車が駐車し、車の側面には木村動物園と書かれ、リアドアを開け、キャリーバッグを後部座席に置き。車に積んでいた猫用の折りたたみのドライブボックスを後部座席に置き、ナナはその中に入り座った。


 今日の気温は28度。車の中はちょっとと蒸し暑い感じ、ナナもそう感じ、田中先生はエンジンをかけ、クーラーを弱めにかけて、2人は東京第2動物園に向かった。


 木村動物病院から東京第2動物園までは、車で40分くらいかかり。鈴は田中先生に、できるだけ多くの種類の動物を調べ、午後5時までには動物病院に戻って来るように言い。念のために動物園の調べは、今回だけとし、不審な人物には気をつけるように言っておいた。


 田中先生は車を走らせ、10分たち。ナナには気分が悪くなったら言うように言ってある。

「ナナ、気分は悪くない?」

「大丈夫。気にしないで、運転に集中してね」

「わかった。ところで、ナナは音楽とか聞く?」

「音楽!? 聞くよ、特に80年代のポップスっていいよね」

「えっ!? そうなの? 私と同じね」

「先輩とは、気が合いそうですね」

 このあと、田中先生は運転に気をつけながら、音楽の話で盛り上り。その流れで、田中先生の趣味の話になり。

 田中先生の趣味は、いろんな動物園に行き、動物の写真を撮ること。といっても、インスタはしておらず。ただ動物を観察し、写真を撮り、動物の成長を見るのが好きなだけ。動物大好きで、特に猫が大好き。実家には5匹猫を飼っている。


 ナナは田中先生に、運転集中と言っておきながら、結局、あれから会話が弾み2人はずっと喋っていた。

 そんな中、田中先生は、ナナってもしかしたら聞き上手かもしれないと思いながらも、運転に気をつけ、無事に目的地の東京第2動物園に2人は着いた。

 車内の時計は、午後1時50分。帰りの時間も考えて、動物園にいる時間は約2時間、効率よく回れば大丈夫だと田中先生は思い。

 再びナナはキャリーバッグの中に入り、田中先生はキャリーバッグを持ち、辺りの駐車場を確認すると、車が数台駐車しているだけで、これなら大丈夫と少し安心した。


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