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魔女っ子カタリナちゃん  作者: 紅茶
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序章

 どうも始めまして。紅茶と申すものです。知人にPDFで送りつけていた物語をなろうで公開しようかなと思いたって、この小説を書くこととしました(ほとんど自分が書いた小説のコピペ)




 では短いですが。

「カタリナ様。ご飯ができております。」

 木で張られた廊下を歩くのは、ローブを羽織っている少女であった。長く美しい銀髪を翻し、はかなげな印象を抱かせる金眼をしている目を見張るような美しい少女であった。それもそのはず、彼女はこの世界においてもっとも美しいと言われるエルフ。その中でも最も寿命が長いと言われるのがハイエルフと呼ばれる種族で、彼女はハイエルフである。何よりもハイエルフの特徴的な長い耳がハイエルフであることを示していた。そんなハイエルフでカタリナの弟子の少女の名前はガメイラ・パイス。ガメイラはカタリナと呼ばれる女性の弟子をしている。


 コンコン……

 と扉を叩き主人にご飯ができたことを知らせる。しばらく待っても返事がない。

「…眠っていらっしゃるのかしら?……あら?」


 ひらひらと落ちてきた紙を手に取る。その紙にはこう書いてあった。


「『旅に出ます、探さないでください』…カタリナ様!もう、私をなぜ連れて行ってくれませんませんのでしたか!?」


 扉に挟んであったであろう紙を握りしめて、ガメイラは思いっきり叫んだ。


★★★★★


 茶髪で後ろに髪を纏めている少女が箒に座りうっそうと茂る森を縫うように飛ばしていた。その少女は黒のローブを羽織り、帽子は魔理沙が頭の上にのっけているとんがり帽子を被っていた。彼女のローブの下は白いブラウスを着ていて、翻るローブの端からは外に出るときは常に携帯しているサーベルの柄がちらちらと見える。彼女の名はカタリナ・クロイツフェルン。とある神と名乗った者に平行世界の管理を任されたエリザベート、カタリナ姉妹の片割れである。

 この世界にはちょっとした好奇心で訪れたけどもどうしてか気に入りしばらく(向こう1000年程)この世界にとどまることを決めた。その事を決めた時から1000年を超えたが、未だにその世界にとどまっている。


「ん?」


 自分の弟子の少女の声がどこからかから聞こえた気がした。が、あの書き置きをしていたから問題は無いと思いたいところ。いささか自分に執着心に近い尊敬を受けている。確かにそんな尊敬を受けるのはやぶさかではないのだが、彼女の将来に響くかもしれない。

 彼女の人生は少なくとも死ぬことが許されない私と違って有限。その有限の人生の中で有意義な時間を過ごしてもらいたいのが彼女の師匠としての思い遣りだと思った。

 

 だけど――――


「付いて来てしまいましたか、我が弟子。」


「はい、付いて来ましたよ我が師匠。んもう、私に黙って出ていくなんて、ひどいじゃないですか!……捨てられちゃったのかと…カタリナ師匠」


「参りましたね。私はあなたのためになると思って…」


「私はあなたが居ないと生きていけないんです。私のそばにずっと…ず——っと居てください。お願いですから…」


「我が弟子はどうも甘えんぼのようですね…仕方ありません」


 我が弟子があんな風になるのも仕方ないかもしれない。彼女は盗賊にエルフの村を焼かれて、その時に高額の金で人さらいに売られた。それで彼女は奴隷売買オークションにかけられた。その時彼女を競り落としたのが私。奴隷を違法取引しているとの噂を聞きつけた治安維持の組織の依頼で受けた。その以来ついでに競り落としたのだ。え?なんで女なのに女を買ったって?うーん…ノリ。ちなみにその時かけた額は12億40万ペソ。1ペソはまぁ…現在の日本円に換算すると1ペソ10円と換算すると120億4600万円に相当する。まぁハイエルフの平均的な値段としては以上に高い値段で落札された(一般的なハイエルフ奴隷は1億ペソ程度)ちょっと反抗的な時期もあったけど、甘やかしてたらこんな感じになっちゃって。人気のない奥地に住んでいるもんだから暇で仕方ないし、魔法と一緒にレイピアの模造刀でフェンシングを教えたら相当な腕前になっちゃって。だけど。そろそろ彼女も650歳、伴侶を見つけてあげて彼女の子孫を見守るのもいいかもね。


「カタリナ師匠、どこに行くんですか?」


「とりあえず今は…アトラント魔法公国首都アトラントです。」


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