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絶賛青春中  作者: 東城 涼
一年生編
3/9

結成

御影雫☆なろう☆電子書籍作家さん、熊ノ翁@創作垢?/酒呑み垢/相互100%さん、創作ちゃんねるさん、nawanai(なわないさん、ザンブン@「チーかま」連載中、カクヨムさんの皆さんフォローして下さりありがとうございました。

本編で登場人物の会話がわかりやすいように智哉と楓の二人は会話を『』にします。

「で、どういうことなんだ?」

『「何のこと?」』

「二人揃って惚けるな。自己紹介のときに、いきなり親友宣言をしたことだよ。」

『あれのことか。俺は、なんとなくかな。しいて言えば話したときに気が合いそうだなと思ったからかな。』

「うちは、ノリかな。なんか乗った方が面白そうだったし。」

「お前らなー。」

と二人と話していると、

「ちょっといい?」

と二人組の女子がこちらに来た。

「私は椎名葵。こっちは…」

『篠崎楓です。』

「えっと、学年首席で合格して挨拶をしていた人と俺の隣の席の人だよね?」

「ええ、少し気なることがあったから、話を聞きたくて。それと、多分だけどあなた達がクラスの中心になると思ったから。」

周囲を見渡すと同性同士で固まったグループがこちらを見ていた。

「どういうこと?」

「当り前じゃない。基本的に初対面の異性と話すのは緊張するものだけど、あなた達のところに行けば自然と異性と話すことができるんだから。」

 よく見たらみんなこっちのタイミングを窺っているみたいだ。

「なるほど。そう言えば、聞きたいことって何?」

「それは、自己紹介の時にあなた達全員違う出身校なのに、親友って言っていたこと。幼稚園とか、小学校が一緒だったとか?」

「それは違う。三人とも今日会ったばかりだよ。二人に聞いても同じ答えが返ってくると思うし、理由を聞いても納得しないと思うよ。」

「本当に?」

「そうだよ。」

『会ったばかりだけど、もう親友。』

「え、じゃあなんか理由とかあるの?」

『ないよ、俺は気が合いそうだなってなんとなく思ったから。』

「うちは、二人が面白そうだったからノリで。」

「え…。」

「だから言っただろ、聞いてもわからないって。」

「————嘘でしょ。」

 話を聞いた美桜はため息をついて、頭を押さえた。

『でも凄いよね。会ったばかりで親友と言えるほど仲が良いだもん。』

「そういう楓も葵と仲良くなってるじゃん。」

『ありがとう。私の場合は、椎名さんが声をかけてくれたから。』

『そうだ、皆でRINEの交換しようぜ。』

と智哉が言い出した途端、クラスの他の人達が集まってきた。

まるでその言葉を発するのを待っていたようだった。いや、実際にそうだったのかもしれない。

 一気に混雑し、RINEの交換が始まった。まだ顔と名前が一致しない人のアカウントが次々と追加されていく。すると美桜が

「クラスのグループ作ったからみんな入って~。」

と言っていた。

 この状況ですぐにグループを作れるのは流石だ。

 しばらくして交換が終わり、各々が散っていったところで

「そうだ、うちらだけのグループを作ろう!」

『いいねー。』

「賛成。」

「私たちも?」

『いいんですか?』

「もちろん、みんなと少し話したけど気が合いそうだし、気が早いけど林間学校や校外学習で同じグループになれたら楽しそうだし。」

 そう言って美桜はグループを作り出した。

 ピロンと音が鳴り画面を見ると、【ずっ友】というグループに招待されていた。

「みんなこの後予定ある?」

「俺は特にないけど」

「私も。」

『俺も。』

『大丈夫です。』

「じゃあ、校門前の入学式の看板の前で写真撮ろう。」

とこの後の話をしていたら、

「時間になったから、解散にするぞ。明日は、クラス内の役割と授業予定と1学期にある行事の説明にする。以上、解散。」

と工藤先生が解散の挨拶をした。

「じゃあ、早速写真撮りに行こう。」

「そうだ、親から一人の写真が欲しいって言われた。」

『あ、俺も。』

「じゃあ、一人ずつ写真を撮った後にみんなで撮ろう。」

とそんな話をしながら、校門前の看板へ向かっていく。

 昇降口を出ると全員の親が外で待っていた。

 看板の前へ行き、それぞれ写真を撮った。

「みんな~、こっち向いて。」

と真ん中に立った美桜の母親から声をかけられる。

 そこに注目し、

「じゃあ、撮るよ。はい、チーズ。」

 カシャと音が鳴った。

 美桜が母親からスマホを受け取り、写真をグループに送る。

「これが、最初の一枚だね。もっとたくさんの写真でいっぱいにしよう。」

「目標はどれくらいにする?」

『目指せ千枚越え。』

「多くない?」

「意外と3年間の思い出を写真にしたら簡単に超えるんじゃない。」

『楽しみです。』

 と数分話をして解散することにする。

「『じゃあ、また明日。』」

 とみんな別々の帰路に着いた。


 こうしてRINEのグループに記念すべき一枚目が保存された。


今回は入学式が終わり、解散するところまででした。

次回は入学二日目の話になります。更新情報はTwitterで更新します。

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