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絶賛青春中  作者: 東城 涼
一年生編
2/9

出会い

今回は主人公と他の主要メンバーが登場する話になります。

 慣れない制服を着て、桜が散る通学路を歩く。

 15分ほど歩き、学校に到着する。

 「…ここか。」

 桜の花弁が舞う校舎を見て、感慨深い気持ちになる。

 実際は、学校体験と受験、合格発表の3回は来ているのだが、入学するとなると、また違った気持ちになるのだ。

校門を通り抜け、掲示板でクラスを確認する。1-Aが自分のクラスのようだ。

校内に入り、教室に向かうために階段を上り、最上階の5階まで行く。

教室に着き、黒板に張り出されている座席表を見る

席に着くと

「おはよう。俺は菅原(すがわら)(とも)()。海浜中出身でバスケをしていた。これからよろしく。」

と左斜め後ろの席から声をかけられた。振り向くと、茶髪の身長が160㎝後半くらいありそうな男子がいた。

 それに対し、

「おはよう。俺は(たちばな)(かおる)。京南中出身でサッカーをしていた。こちらこそよろしく。」

と返した。

 それからしばらく雑談をしていると、担任の教師がやってきた。

「入学おめでとう。担任の工藤(くどう)(あきら)だ。これから1年間よろしく。詳しい自己紹介等は入学式が終わったらするので、とりあえず入学式の説明をする。」

と言い、説明が始まった。

 内容は簡単なもので、呼名の際に起立して返事をすることとそのほかの規律と着席のタイミングに注意することの2つだった。

 それよりも驚いたことが、左斜め前の席の女子が首席合格をして代表挨拶をすることだった。

 説明を受け、廊下に並ぶ。

「ちょっといい?」

と後ろから肩をたたかれた。

 振り向くと茶髪のショートカットの女子がいた。

「うちは、君の後ろの席の竹本(たけもと)()()。気軽に美桜って呼んで。」

「俺は橘薫。よろしく、み…美桜。」

「うん。よろしく、薫」

 いきなり名前の方を呼ばれて少し戸惑った。

 そして、体育館に着くまで少し話した。

 それにしても美桜のような人をコミュ力の塊や陽キャというんだなと思った。

 体育館に着くまで小声で美桜と話し、入学式はスムーズに進み1時間半くらいの時間で終わった。

 体育館を退場し、教室に向かう途中で美桜と話す。

「いやー、疲れたー。」

「薫、呼名の時に声が少し上回ってたね。」

「しょうがないだろ、こういうのはあんまり慣れていないんだから。」

「確かに。そういえば、薫は部活はするの?」

「多分やらないと思う。美桜は?」

「うちも同じ。」

 話しているうちに教室に着き、工藤先生が教卓の前に立った。

「改めて入学おめでとう。慣れない環境で緊張したと思うから楽な姿勢で聞いてほしい。まずこれから自己紹介をし、終わったらこれから1年間の大まかの予定を伝え、20分くらいの自由時間があるからその間にRINEの交換やグループを作るなりして欲しい。ここまでで何か質問等ある人はいるか。」

 「いないようだから進めるぞ。まずは俺から、名前は工藤昌だ。担当教科は地学でバレー部の顧問をしている。今年で教師生活は今年で10年目でこの学校では4年目でこのままいけば、君たちと一緒にこの学校を去ることになる。屋上などの立ち入り禁止の場所で写真が撮りたい場合はなるべく協力するので、ひと声かけてくれ。じゃあ、出席番号1番から始めていくように。」

 工藤先生の自己紹介が終わり、話しやすくしっかりしている先生という印象だった。

 それからしばらくして

「先ほど名前を発表する機会がありましたがもう一度。椎名(しいな)(あおい)です。出身中学は浜園中で陸上で走り高跳びをしていました。高校での部活はまだ決めていません。これから1年間よろしくお願いします。」

と入学式で代表挨拶をしていた女子が自己紹介をし、次に

「幕南中出身篠崎楓(しのざきかえで)です。中学の頃はソフトテニスをしていました。趣味は読書で得意なことは家事全般です。よろしくお願いします。」

と黒髪セミロングの女子が自己紹介をした。

 その直後、智哉が俺の肩を軽く叩き教卓に向かっていた。すでに互いに自己紹介をしていたが、どんな感じにするのか気になった。

「海浜中から来ました、菅原智哉です。中学ではバスケをしていました。親友はそこにいる薫です。よろしくお願いします。」

「———は…。」

智哉は特大の爆弾を落としてきた。今は名前を知られていないため注目されていないが、自己紹介のプレッシャーが一気に上がった。

 智哉は自己紹介が終り戻ってくるときに笑顔で親指を立ててきた。

 すぐに後ろにいる美桜からどういうことか追及されたが、朝あったばかりで時間まで喋っただけで、いきなり親友認定されたと言うしかなかった。

 美桜はそれを聞いて少しにやりと笑っていたが気のせいだと思いたい。

 前の席の人の自己紹介が終わり、自分の番になる。教卓に立ち、

「京南中学出身、橘薫です。先ほど紹介があった通り、智哉の親友です。中学では、サッカーをしていました。これから1年間よろしくお願いします。」

自己紹介が終わり席に戻るときに、美桜がウィンクをこちらにしてきた。

嫌な予感しかしない。

美桜が教卓に向かい、黒板に何か書き始める。

「幕張北中学から来ました、竹本美桜です。中学ではソフトボールをしていました。黒板に書いてあるのは、うちのTweetのアカウントなのでよければフォローしてください。あと、親友は薫です。これからよろしくお願いします。」

 やった、やりやがった。まさか、美桜まで親友宣言をするとは。

 自己紹介をしたせいで、何人かはこっちを見たり、小声で話している。

(どうすればいいんだ?)

 こっちが悩んでいる間に、美桜が戻ってきて、とびきりいい笑顔を向けてきた。

 そのせいで、また教室がざわついた。


今回出てきたRINEはLINEの代わりでTweetはTwitterの代わりだと思ってください。


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