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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~王都へ向かえ~
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01、新たなる冒険の世界へ

遂にようやく勇者マイカの冒険が始まります。


  ●【No.001】●



 この物語の主人公は勇者マイカ


 既に勇者マイカは、謎の「アカシックレコード・ロイヤルカード」を手に入れており、これである異世界そのものを使用して、伝説の最強・悪魔神を封印する準備が整いつつあった。 そのある異世界とは、既に滅亡して荒廃した異世界であり、人間・動物や他の種族などの生命体がもういない状態である。


 この物語の最後の敵は悪魔神ヴォグゲロルス


 この悪魔神ヴォグゲロルスを滅亡した異世界に、(おび)()せてから、滅亡した異世界もろとも封印するのである。 それが一番簡単で近道な悪魔神打倒の方法である。


 だがしかし、その悪魔神ヴォグゲロルスが今は何処に居るのか、誰も知らないようである。 その為、勇者マイカは沢山の仲間を探し見つけて、一緒に悪魔神を探して封印・打倒するのが、今回の物語の目的である。







 その勇者マイカが目を覚まし起き上がると、そこは何処までも広がる、ただの緑色の草原だった。


「こ、ここはどこ? っていうか…私はだれ?」

「ここはただの草原だよ。 勇者マイカ」


 その勇者マイカの左肩に乗って話しかけてくる、緑色のぷにぷにぷよぷよしている、この可愛らしい謎の生命体こそ、あの『スライム』である。


「あんた…だれ?」

「ボクはスライム、魔物だよ」

「へぇ~ 喋るスライムねぇ…で、あんたのお名前は?」

「ボクはキミの使い魔だから、キミが名前をつけてくれよ。」


「…えっ、私があんたの名前をつけるの?」

「うん、お願い」


 そこで私は考える―――ふりをする。


「そうね。 じゃあ…ミドリってのは、どう?」

「もしかして…ボクの身体の色を見て決めた?」

「うん、そだねー」

「ハハハ、キミは正直だね。 それに気に入ったよ」

「じゃあ…あんたの名前はミドリに決定だね。」


 そこで私は立ち上がり、この何処までも広がる草原を見渡しながら、またミドリに話しかけた。


「それでここは何処なの?」

「ここは『タナトスエンドミラージュ』と言う世界だよ。 まあ、キミで言うところの異世界だね。」

「…タナトス……ああっ、私をここに連れてきた…あの女神の名前か…?」

「そう、ここは死の女神タナトスが創造・管理しているタナトスワールドとも言うべき世界なんだよ。」

「へぇ~ ミドリは物知りだね。」

「このくらいは常識だよ。 一応、ボクの役目はキミにこの世界の情報を教えるくらいだから、戦力にならないからね。」

「それは大丈夫だよ。 こう見えて、私…結構強いから」

「…えっ、そうなの? それは凄いな」


 私とミドリの話しはまだ続く。


「まあね。 それで私は一体何をすればいいの?」

「キミは勇者マイカ。 勇者は悪魔神を打倒するのが、宿命……キミはその為に、ここに来たんだよ。」

「…大魔王とかじゃなくて? いきなり悪魔神なの?」

「確かに大魔王はいるけど、そこは重要じゃないよ。 倒すか倒さないかは、マイカが決めることだよ。 でも、悪魔神だけは絶対に倒さないといけないんだよ。 それがマイカがここに来た本当の目的なんだよ」

「なんか…めんどくさいね」

「うん、そだねー」


 私とミドリの話しはまだまだ続く。


「それで…私はこれから一体何をすればいいのかしら?」

「えーとねぇ、まずは何処かの街か村に行くべきでは…? ここからだと、西に約1キロくらいのところにあるけど…?」

「…街…ねぇ…」

「…何か問題でも…?」

「いいえ、特にないわよ。 いいわ、街に行きましょうか。」

「……?」


 そこで私と私の左肩に乗った緑色のスライムのミドリは、この広大なただの草原を西の方に向かって歩き始めた。







 ただひたすら西へ向かって歩いていると、その途中で突然……白い毛並みのとても大きな狼が一匹、私の目の前に現れた。


「ガルルルルゥーーッ!!」

「………」


「えええぇーーっ!? まだ冒険は始まったばかりだよっ!? こういう時はまず、スライムとかネズミとかワームとか、そういう弱小魔物が出てくるのが…定番でしょう!? なんでいきなり、こんな強そうな魔物が出てくるのぉ!?」


 そう言いながら、ミドリが目を大きくさせて、凄く驚いていて、その顔が少し面白い。(笑


「ガルルルルゥーーッ!!」


 その大きな白色の狼が左前足を大きく高く振り上げて、その鋭い爪を私の方に向けて、速く激しく振り下ろしてきた。


「ひぃぃぃっ!!」

「………」


 ブゥン、ドカッ!


 その鋭い爪が地面に思い切り激突して、土埃(つちぼこり)が発生してたけど、既にそこに私の姿はもういないわよ。


「……ガッ…ルルゥ……ッ?」


 ドォン、ドサッ!


 次に私が現れた場所は、なんと…大きな白色の狼の尻尾に背を向けた場所であり、その次の瞬間、この大きな白色の狼が左側横に倒れて、気絶した。


「ええぇーーっ!? 一体何が起きたのぉ!? なんでいきなり倒れたのぉ!? 何故!?」


 そう言いながら、ミドリがまた目を大きくさせて、凄く驚いていて、その顔がとても面白い。(笑


「ふふふ、ナイショ♪」

「……?」


 どうやらミドリには、私があの大きな白色の狼を攻撃した瞬間が見えなかったみたいだけど、まあ、当然かもね。 なにせ、少しだけ私はこの世から自分の存在を()したからね。


 やっぱり、本当に無敵の能力だよ。 それが―――


『【ストリンガー・デスロック】!!』


 攻撃の瞬間だけ、姿と存在を現し、それ以外の前後は完全に()しており、あまりにも一瞬なので誰の目にも映らないのだ。


 こうして、勇者マイカは最初に出会った敵、レベル44の "ホワイトウルフタイガーA" を一瞬で倒し、街の方へ向かって再び歩き出した。



※実はまた少し投稿・更新の間があきます。

こちらの方はゆっくりのんびりやります。

※まあ、主人公がレベル500な上に、あの無敵の能力を持っていれば、大抵の敵はザコになる…?


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