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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~王都の反乱を阻止せよ~
73/122

66、《炎夏大作戦》

  ●【No.066】●



 ここはアリスノヴァイン王国の王都・城下町 "プリデミア" である。 貴族伯爵のカシオスト卿と私兵である漆黒の鎧を着た兵士たち [黒兵]ブラッククーデターが玉座の間を出ていき、そのまま王都・城下町を出ていく。 その [黒兵]ブラッククーデターが一列ずつ順番に整列しながら歩く。 いわゆる行進してくると言ったところか。 その数、およそ3000人。 兵力三千である。 その背後から貴族伯爵のカシオスト卿がついてくる。


 一方で勇者マイカたち『ブラックファントム』と、勇者マトオたち『セックス・ハーレム・ナイトメア』の混成チームは、もう既に大きな塔から出ており、彼らが来るのを道の真ん中で待ち構える。 また外にいた18人の王護聖騎士と、たくさんの衛兵もマイカたちの背後にいて、反逆者が来るのを待ち構える。 それと国王・アリスノヴァイン六世とヤナイ姫に、その護衛の12人の王護聖騎士はまだ大きな塔の中で待機している。




 私たちが道の真ん中で立っていて、大きな塔へ行く道を塞いで通せん坊する。 そこに行進してきた [黒兵]ブラッククーデターが、私たちの目の前でキレイに止まって立ち尽くす。


 ここで [黒兵]ブラッククーデターの先頭にいる隊長らしき兵士が私たちに話しかけてきた。


「なんだ…お前らは……?」

「私は勇者マイカ。 正義の味方よ」

「な、何っ!?」

「私たちが正義。 あなたたちが邪悪。 おわかり?」

「な、なんだとっ!?」

「おい、この目障りなのを早々に片付けろ!」

「「「はっ」」」


 そこから隊長らしき兵士の背後にいた [黒兵]ブラッククーデターが一斉に剣を抜いて、私たちに向かって襲いかかる。 ()()を私たちが軽くイナシテ回避する。 全く遅いわ。 今度は奴らが私たちの背後から剣で攻撃してくるけど、私たちがまた軽くイナシテ回避する。 全くノロいわね…コイツら…。


「な、何をしているっ!? さっさと邪魔者を殺せぇっ!!」

「「「はっ!」」」


 痺れを切らした隊長クラスの兵士が背後にいる他の兵士たちにも一斉に攻撃命令を出した。 そこで背後にいた兵士たちも一斉に剣を抜いて、私たちに襲いかかる。 ()()()私・マトオ・ハーリル・ラグレテスの四人も、それぞれ剣を抜いて応戦。 さらに王護聖騎士たちも剣を抜いて応戦する。 私たち接近戦組と前線にいた [黒兵]ブラッククーデターとで乱戦・混線となり、両者が入り乱れる接戦となる。 こんな状況では、前線の [黒兵]ブラッククーデターが前に進むことができず、完全に立ち往生する。




 その間も私たちは《炎夏大作戦》を実行する為の準備をする。


 まず私たちには王護聖騎士から貸してもらった神光聖剣を使用する。 この剣ならば、私たちでも国王直々の殺傷許可が出ている。 その剣で [黒兵]ブラッククーデターに対応・対処して、少しでも時間を稼ぐ。 またアロトリスには強力なドラゴンを二匹も召喚しており、()()()()()()() [黒兵](ブラッククーデター)の軍の後方部へ移動させる。 それから巨大カマキリモンスター【デスキラー・シャ】も()()() [黒兵](ブラッククーデター)の軍の後方部へ移動してる。 さらに私が所有する伝説の皇剣【八魔蛇(はまじゃ)の剣】も地面を這い()()()()()() [黒兵](ブラッククーデター)の軍の後方部へ移動してる。 全ては [黒兵]ブラッククーデターの軍の後方部にいる()()の反逆者カシオスト卿へ向かっている。


 この前後左右からの包囲。 敵を挟撃する作戦を私は《炎夏大作戦》と名付けた。




 一方の [黒兵]ブラッククーデターを指揮する貴族伯爵のカシオスト卿は、まだ王様と姉の首が取れない [黒兵]ブラッククーデターに対して憤りと苛立ちを感じていた。


「おい、まだ国王(ガキ)の首は取れないのかっ!?」

「はっ、そのような報告はまだ…」

「ちっ、一体何をやっているのだっ!?」

「はっ、前方で王護聖騎士と激戦を繰り広げております。」

「な、何っ!?

 まだ王護聖騎士がいるのかっ!? ガキのクセに意外に人望があるなぁーっ!?」

「…………」


「今……報告がありました!」

「なんだっ!?」

「はっ、勇者マイカが国王の援軍として参戦しております!」

「勇者マイカ……?」

「はっ、あのヤナイ姫を上位魔族から救出した例の勇者です。」

「!!?」


 そこでカシオスト卿の顔色が変わる。

 また勇者マイカの名前を聞いた貴族たちの顔色も変わった。


「な、何をしているっ!? さっさと勇者マイカも殺せぇっ!!」

「だ、ダメです! 勇者マイカのレベルが異常に高く、また攻撃力も異常に高く、前線の部隊が続々と()られています!」

「な、なんだとっ!!?」

「……おおっ……」


「今……報告がありました!

 前線の部隊が全滅……との連絡が……ありました……」

「なぁ……っ!?」

「なおも前線の予備軍と交戦中ですが、勇者マイカが強すぎて歯が立たず、王護聖騎士も勢いづいております。」

「くっ!!?」

「……ぅおおっ……!!」


「今……報告がありました!

 前線の部隊の隊長が勇者マトオによって殺害されました!」

「勇者マトオ……?」

「お忘れですか?

 勇者マトオも勇者マイカと協力して、あのヤナイ姫を救出した勇者のことです。」

「!!?」

「な……なんと……あの勇者マイカと勇者マトオが王様のところにいるのか……?」

「やっぱり国王こそ、この王国を治めてくださる真の王だな」

「なぁ……っ!!?」


 この勇者マイカと勇者マトオの活躍と、二人の勇者が国王側についたことで、今までカシオスト卿に忠誠を誓った貴族たちも、徐々に国王側に寝返り始めてきた。 ()()を聞いたカシオスト卿が動揺・困惑して取り乱す。


「そんなこと許さんぞっ!!」


 思わずカシオスト卿が怒鳴ったところで、カシオスト卿の右側に紫色のドラゴン・ムラサキが巨大化して出現。 またカシオスト卿の左側に黒色のドラゴン・クロヒコも巨大化して出現。 さらにカシオスト卿の背後に巨大カマキリモンスター【デスキラー・シャ】が突如として出現。 いつの間にかカシオスト卿は左右と背後に巨大なドラゴンと巨大なモンスターに包囲された。


 ズズズゥゥゥーーーン!!


「な、なっ…なんだぁ……っ!!?」


 この異常事態に激しく動揺・困惑するカシオスト卿。


 だがしかし、カシオスト卿の前方から―――


 グサァッ!!


「うぐっ!!?」


 ドサッ!


 なんと逆賊カシオスト卿の胸部に、あの伝説の皇剣【八魔蛇(はまじゃ)の剣】が素早く突き刺さって、そのまま後方に倒れる。 逆賊カシオスト卿が吐血して胸部にも大量の出血をしており、致命傷のショックで意識が朦朧とする。




 反逆者カシオスト卿が自分自身に、一体何が起きたのか、まだよく理解できていない。




 貴族カシオスト:爵位→伯爵

 逆賊・反逆者



 ◎『ブラックファントム』

 勇者マイカ  :爵位→男爵

 勇者.冒険者ランクD

 戦士ラグレテス:爵位→男爵

 戦士.冒険者ランクD

 神官アロトリス:爵位→男爵

 神官.冒険者ランクD

 大魔女シャニル:爵位→男爵

 魔女.冒険者ランクD



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