表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~『邪惚教都』~
59/122

52、【デスキラー・シャ】

またヘンテコなヤツが登場する。

  ●【No.052】●



 ここは『邪惚教都(じゃこつきょうと)』の廃墟の跡地。


 ここに勇者マイカたち『ブラックファントム』の面々(メンバー)と、勇者マトオたち『セックス・ハーレム・ナイトメア』の面々(メンバー)に、王護聖騎士三人&歩兵団30人が来ていて、もう既に王護聖騎士三人&歩兵団30人は全滅した。


 地下階段を見つけた王護聖騎士と歩兵団の面々(メンバー)が、何の準備や何の考えもなしに、このまま特攻気味(ギミ)に突っ込んでいき、地下にいた大量の巨大昆虫に全員殺された。



 ()()()にいち早く気づいた私が、素早く地下階段の入口に大きな鉄板を置いて、さらにその上から、()()にあった巨大な岩石も置いて、大量の巨大昆虫の地上進出を阻止した。


「ふーう、危なかった」

「はい、かなりヤバかったです」


 まだ何も知らない連中に―――


「「「?」」」


 この後で、私が事の顛末を説明すると、()()を聞いたシャニル・アロトリス・ラグレテスに、ハーリル・エミリアス・ルシティークの顔色がみるみる変わっていき、みんな腰を抜かしていた。


「そ、そんな事があったのですか?」

「も、もう撤収した方がいいと思いますよ。」

「そ、そうだよ。 マイカさん」

「わ、私も賛成です。

 もう王護聖騎士や歩兵団も全員()られたし、ここにいても意味ないですよ」

「そ、その通りです。

 下手にここに長居すると、ヤバイです」

「一旦撤収だな。 これは」


 明らかにみんなビビってる。


「……フッ」

「そうねぇ~」


 案の定、シャニルやエミリアスたちが真っ先に撤収提案してきた。 まぁ、気持ちはわかる。 大量の巨大昆虫モンスターに殺されたくないからね。 さすがに人間が昆虫に食い殺される事など、誰だって想像したくもない。


 さて、どうしたものかね?




 このまままたアリステレストの町に戻るか?

 しかし、ここまで何もないとなると、もうここには本当に何もないのかしら?

 でも、あの地下階段は……もしオークを倒した事によって、突如として出現したとしたら、あの盗賊共は、そもそもあの地下階段を知らなかったと言うことなの?


 と言うことは、あの地下階段の奥の方には、きっともの凄いアイテムやお宝がいっぱい眠ってるかもしれない。 もし、あの地下階段の存在を知った者がいたとしても、さっきの王護聖騎士や歩兵団たちの様に、地下で暴れている大量の巨大昆虫モンスターの餌食(エサ)になるから、未だに手付かずの状態なんだわ。


 と言うことは、あの地下の奥の方には、この謎の『邪惚教都(じゃこつきょうと)』の秘密が隠されているの? でも、あの地下の中には、大量の巨大昆虫モンスターがうじゃうじゃいるのよね?


 さて、どうしたものかね?




 私が少し考え込む。


「「「………」」」


 その私の様子を他のみんながただ黙って見てた。



 ………?

 アレ…?

 何コレ?

 何かおかしいわね?

 なんだろう、これは一体……何の気配かしら?


 私はある不思議で奇妙な気配を感じており、()()がはるか上空から感じていた。


 ッ!!?


 ズドォーン!


「……えっ……?」

「ま……マズイッ!!」

「な、何コレ……ッ!!?」


 なんということか、はるか上空から巨大なカマキリモンスターが降ってきて、私たち八人のいる場所まで降り立った。


『………』


 空から巨大カマキリモンスター【デスキラー・シャ】が現れた。


 これは……ヤバイッ!!


「アロトリスッ!!

 すぐムラサキを出動させてっ!!」

「あっ……はい、判りました!

 ムラサキ、出番よ!」

「グゥガガガァァァーーーッ!!」

『……?』


 主人アロトリスの命令で、アロトリスの左肩に乗ってた()()の紫色ドラゴンモンスターのムラサキが、巨大カマキリモンスターの【デスキラー・シャ】と同じぐらいの大きさの巨大龍に変身した。


 ズゴゴゴゴォォォーーーーン!!


 なんと、イキナリ先手必勝の《激しい炎》を口から吐いたムラサキ。 その炎が目の前にいた巨大カマキリモンスターの【デスキラー・シャ】の顔面や上半身を焼き尽くす。


『ギャアアアアアアァァァァッ!!?

 ちょっと待った、ちょっと待ったぁ!!

 イキナリ何すんねんっ!!』


「グゥガァッ!!?」

「そ、そんなバカなぁーーーっ!!?」

「じゃ…喋ったぁっ!!?

 あの巨大カマキリが喋ったわよぉっ!!?」


 なんと、巨大カマキリモンスターの【デスキラー・シャ】が人語を話した。 これにはさすがの私でも驚きを隠せないわよ。 マトオも驚愕してるし、先手必勝で攻撃した()()のムラサキもビックリしてるわよ。


『待った待った待った!

 ちょっと話させてくれ!

 オレも状況を理解したいのや!』

「「「………」」」


 ここで一旦戦闘中止となる。


 ムラサキは臨戦態勢の巨大龍のままにしておいて、私たちは巨大カマキリモンスターの【デスキラー・シャ】の話を聞いた。


『ふーう。

 話のわかる人間で良かったでぇ。 危うく丸焦げになるところだったわ。

 ―――ゴホン。

 あのオークを倒したんは、お前か?』

「ええ、私よ」

『それじゃあ、上位魔族トウは見たんか?』

「上位魔族トウ…?」

『そうか、見とらんのか。

 やったら、はよう上位魔族トウを探すことをお勧めするでぇ。

 でないと、お前たちが探しとる『聖女』が、その上位魔族トウに殺されるでぇ。」

「「「「ッ!!?」」」」

「ちょっと待ってぇ!

 話がよく見えないんだけどっ!?」

『よっしゃあぁっ!

 オレが説明したる!』

「………」


 そこで巨大カマキリモンスターの【デスキラー・シャ】が説明する。 その昔、ある『聖女』と上位魔族トウが、この『邪惚教都(じゃこつきょうと)』の地で争ってた事があったそうよ。 その『聖女』には()()()()()()がいて、()()『聖女』(ミラドリルス) が、例の "悪魔神を召喚しよう" と儀式していた『聖女』のことであり、()()()『聖女』(???) が上位魔族トウと争っていたという。 結局、上位魔族トウはその二代目『聖女』(???) に敗北して、あのオークの体内に封印されたということよ。


 だんだん話がややこしくなってきて、私にもよく解らなくなってきたわね。


 ちなみに上位魔族トウも巨大カマキリモンスターの【デスキラー・シャ】も大魔王ゼンの部下でありながら、部下同士の仲はあまり良くないそうよ。 こうやって、上位魔族トウの不利になるような事も、平気で私たちに告げ口 (密告) しに来てる訳だしね。


 さて、どうしたものかね?



関西訛りで喋る巨大カマキリ。

たとえ想像できても意味わからん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=629877154&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ