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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~『邪惚教都』~
55/122

48、王様に報告するわよA

  ●【No.048】●



 ここで勇者マイカたち『ブラックファントム』と勇者マトオたち『セックス・ハーレム・ナイトメア』は一旦アリステレストの町に戻ることを決めた。

 いくら探しても何も出てこない。 こんな場所にいつまで居ても仕方ないからだ。


「それでは馬車に乗り込み、このままアリステレストの町まで戻りますか?」

「ええ、そうね。 そうしましょう。」


 そこで私たち『ブラックファントム』のメンバーは自分たち専用の馬車に乗り込み、私が御者台に座り、このまま馬車をアリステレストの町の方へ向けて走らせた。 マトオたち『セックス・ハーレム・ナイトメア』のメンバーも彼ら専用の馬車に乗り込み、マトオが御者台に座り、このまま馬車をアリステレストの町の方へ向けて走らせた。







 私たち全員が馬車で去ってしまい、再び誰も居なくなった、この『邪惚教都(じゃこつきょうと)』の地で―――


 オークの死骸。 その腹部から突然、褐色の手が内部から勢いよく飛び出た。 するとオークの腹部を内部から()()けて、褐色の両手で腹部を引き裂いていき、なんと人影がオークの腹部から出てきた。


 身長150cm前後に褐色の肌の全裸姿で、どこか色っぽい。 銀色の凄く長く綺麗な髪に真紅の瞳と紫色の口紅。 凄く大きく柔らかそうな胸にしっかり(くび)れて引き締まった腰に大振りで形が良く柔らかそうなお尻に、両腕両足共にスラリと細長く綺麗に伸びている。 その顔は童顔だけど、とても美しい顔立ちをしている。 まさにスタイル抜群の美少女である。


 なんとあのオークの腹の中から、こんな美少女が出てきたのである。


「ふ~う」


 その銀髪・褐色肌の美少女がオークの腹部から地面に降り立つ。


 その少女が周囲を見渡す。


「ようやくオークの腹から出てきた訳だけど、あの『聖女』め、このあたしをよりによってオークなどの体内に閉じ込めた上に、盗賊の人間に姿を変えて、このあたしを封印するとは…!」


 そこで今度は自分の身体・全裸のあちこちを見ている。


「だけど、さすがの『聖女』も『勇者』の存在までは気がつかなかったようね。 あの『勇者』がオークを倒してくれたお陰で、このあたしも五体満足で復活できたわ。 ふふふ」


 その少女が少し微笑(ほほえ)むと、またすぐに険しい表情になり、目も鋭くなった。


「許さんぞ! あの『聖女』め! この上位魔族トウ様を! よくもこんな低レベルなオークの身体などに封印してくれたな! 絶対に見つけ出して八つ裂きにしてやるぞ!」


 シュッ!


 ここで少女の姿が消えてしまった。


 上位魔族トウ。

 彼女はとても美しい容姿をしていたけど、魔族特有の耳が尖っているとか、羽根や尻尾が生えてるとか、そういう外見はしておらず、正真正銘の人間の姿をしていた。


 彼女は一体何者なのか?







 再びアリステレストの町に戻ってきた私たち。 私たちの馬車とマトオたちの馬車を街の外にある所定の場所に停めて、そのまま私たち全員が街の中に入った。


 まず私たちは宿屋の確保をして、宿泊する予定の大部屋 (勇者マイカたち一行と勇者マトオたち一行のそれぞれ一部屋ずつを予約) に荷物を置いて、すぐに "ギルド冒険商" の方へ向かっていった。





 次に私たちが "ギルド冒険商" へ到着すると、すぐに主人の少女アリナに話しかける。


「あっ、皆さんお揃いでようこそです」

「どうも、アリナ」


 もう私たちとアリナは顔馴染みであり、特に私とアリナは親しい間柄である。


早速(さっそく)で悪いんだけど、王都・城下町 "プリデミア" の勇者専用の "ギルド冒険商" 経由で王様に報告したい事があるの。 伝言を伝えてもらえるかしら?」

「あっ、はい、判りました。

 急ぎですか?」

「ええ、急ぎよ。 お願いね」

「はい、判りました。」


 私がアリナに「今までの事」を伝言にして伝えて、王様に報告するわよ。 アリナがカウンターから奥の方へ引っ込んでいき、それから30分ぐらいして、またカウンターまで戻ってきた。


「伝言を連絡しました。 返事が来るまで数日かかると思いますので、それまで少々お待ち下さい。」

「ええ、わかったわ」

「返事が来るまで、この街で時間を潰しますか?」

「そうね。 下手に動かずに王様の指示を聞いた方がいいかもね」

「はい、判りました。」


 ここでマトオが私に()()()を聞いた。


「ちなみにマイカさんたちのレベルって、今どのくらいあるのでしょうか?」


「えっ、あ……そういえば、ここ最近見てないわね。 ミドリ、皆のレベルは見れる?」


 私はミドリに質問した。


「ボクはマイカのレベルしか見れないけど……?」

「ああ、やっぱりね。

 シャニルたちはどうしようか?」


「それなら主人にお願いして《ステータスカード》を使用すればいいです。」

「《ステータスカード》?」

「そうです。 マイカさん」


 この《ステータスカード》とは、この異世界におけるレベル表示小型装置であり、この黒いレベル測定装置に手をかざすと、目の前の空間にレベル・ステータスが表示される。 最大測定値はレベル99まで測定できる。


 私はミドリの目で、シャニルたちは《ステータスカード》で、それぞれレベルを確認する。




 勇者マイカのステータスが表示された。


●・●・●


マイカ  :  勇者

レベル  : 600

耐久力  :4700

魔法力  :1550

―――――――――――

攻撃力  :2420

守備力  :2420

機動力  :2890

叡知力  :1790

幸運力  :2010

―――――――――――

絶望力  : 100

特殊剣  :【八魔蛇(はまじゃ)の剣】

能力   :【ストリンガー・デスロック】【フルメタルジャケット・ミラージュ】【肉体固定】

称号   :旅人→淑女→黄塵→公心

ランク  :D

爵位   :男爵

●・●・●




 大魔女シャニルのステータスが表示された。


●・●・●


シャニル :  魔女

レベル  :  90

耐久力  : 327

魔法力  : 677

―――――――――――

攻撃力  : 260

守備力  : 255

機動力  : 288

叡知力  : 300

幸運力  : 250

―――――――――――

絶望力  : 100

攻撃魔法 :【焔王砲】【凍王砲】【嵐王砲】【響王砲】

能力   :【ストリンガー・エネルギーコントロール】【マスタークイーンスピリット】【肉体固定】

ランク  :D

爵位   :男爵

●・●・●




 神官アロトリスのステータスが表示された。


●・●・●


アロトリス:  神官

レベル  :  90

耐久力  : 355

魔法力  : 500

―――――――――――

攻撃力  : 252

守備力  : 314

機動力  : 296

叡知力  : 287

幸運力  : 222

―――――――――――

絶望力  : 100

防御魔法 :《ヒートクールエール》

回復魔法 :《エールトリートメント》《デッドトリートメント》

能力:【ストリンガー・ダークネス・ブロークン】【ロイヤルガード・ブラックホール】【肉体固定】

ランク  :D

爵位   :男爵

●・●・●




 戦士ラグレテスのステータスが表示された。


●・●・●


ラグレテス:  戦士

レベル  :  90

耐久力  : 450

魔法力  :   0

―――――――――――

攻撃力  : 382

守備力  : 353

機動力  : 244

叡知力  : 227

幸運力  : 185

―――――――――――

絶望力  : 100

能力   :【ストリンガー・デスティネーション・ソーサリー】【二刀閃光砲】

ランク  :D

爵位   :男爵

●・●・●




 ここで遂に私のレベルが600に到達していた。




上位魔族トウ登場。

果たして、この魔族もマイカたちと対決するのか?

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