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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~『邪惚教都』~
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43、アリステレストの町へ一時帰還

久しぶりの最初の街へ

  ●【No.043】●



 今度はアリスノヴァイン王国の王都・城下町 "プリデミア" の王宮から "アリステレストの町" まで向かう。


 そこで勇者マイカたち『ブラックファントム』のメンバーは、王様から貰った馬車に乗って "アリステレストの町" へ向かって馬車を走らせる。


 二頭白馬付き馬車の御者台に勇者マイカが座り、馬車の中に戦士ラグレテスと神官アロトリスと大魔女シャニルの三人が乗り込む。


 この白馬付き馬車とは、今回の報酬と王様からの餞別だと思われ、御者台に一人、馬車の中には六人は乗れて、合計七人までは馬車に乗れて白馬二頭で運べるようになってる。





 ここでようやく私たちにも馬車が入手できたけど、ここからはミドリのナビゲーションによる最短近道(ルート)で "アリステレストの町" へ馬車を進めていく。


 馬車の速度はゆっくり、2.3日ぐらいで "アリステレストの町" に到着する予定よ。







 やがて私たちが "アリステレストの町" に到着した。 この街は高い壁に囲まれていて、その壁についてる傷がやけに懐かしいわね。


 私たちが馬車から降りて、その傷の目の前まで来る。


「これがマイカさんの言ってた傷ですか?」

「ええ、そうよ」

「確かに生々しい不気味な傷ですね」

「この傷の謎も暴く必要がありますね」

「………」


 私たちは馬車を所定の場所に置いて、そのまま "アリステレストの町" の中に入る。





 この街の中も賑わいを見せており、特に変わった様子は見られないわね。




 早速(さっそく)だけど、私たちは "ギルド冒険商" まで足を運ぶ。


 この "ギルド冒険商" の中には、やっぱり色んな冒険者がいて、ガタイの良い男の冒険者やイカツイ顔の男の冒険者や、とても大きな剣を背中に背負ってる男の冒険者などがいて、その中には露出度の高い赤い鎧を着た美人の冒険者もいて、いつも通りに見える。


 ここも相変わらずね。 少し安心したわ。


 その建物の内部はもともと広いけど、相変わらず冒険者が多い為か、特に私たちに気づく者はいないみたいね。 そのまま私たちはカウンターまで歩いて近づく。


 そのカウンターには、とても高い椅子に座る小さな女の子が、この "ギルド冒険商" の主人を勤める。 その彼女の名前は「アリナ」である。



「いらっしゃいませ」


 その少女アリナが、私たちを見るなり、店主らしく挨拶してきた。 子供の割には相変わらずずっしりと構えていて、やっぱり年齢の割には分不相応な態度である。


「お久しぶり、アリナ」

「あっ、マイカさん。 どうもお久しぶりです」

「ええ、ここも相変わらずのようね。 少し安心したわ」

「そういうマイカさんも、どうやら仲間が増えているようですね?」

「ええ、まあね」


 ちなみにアリナはこの時、私たちが男爵の爵位持ちの冒険者ランクDであることを、まだ知らされていない。


「その様子だと王様には会えましたか?」

「ええ、会えたわよ。 可愛い王様にね♪」

「……?」

「あっ、否……今日は別件で来たの。

 アリナは『邪惚教都(じゃこつきょうと)』って所……知ってるかしら?」

「はい、少しは……もともとどこかの王国だったらしいけど、ある日突然現れた『聖女』により、その王国が魔族によって滅亡されてしまい、その魔族を率いていたのが『聖女』だったらしいです。 そして、いつの間にか『邪惚教都(じゃこつきょうと)』という国になったそうです。」

「その『聖女』って、一体何者なの?」

「噂では、大魔王の幹部の一人に『聖女』がいた、と聞いております。」

「……大魔王の……」

「それ以上の事は、私にもよく解りません」

「ふ~ん、そうなのね」


「あとマイカさんの他にも、その『聖女』の場所まで向かった方々がいます。 たしか勇者マトオご一行様でしたか。 もう既にこの街を出ていき、その『邪惚教都(じゃこつきょうと)』まで行ったようです。」

「あら、そうなのね。

 ちなみにその『邪惚教都(じゃこつきょうと)』って所は、だいたいどの辺にあるか、わかる?」

「はい、一応は地図もありますので、それを差し上げます。」

「あら、そう。 ありがとう」


 この後で、アリナのいるカウンターから少し離れて、私たち四人が話し合う。


「さて、これからどうします? マイカさん」

「今日は私が以前宿泊していた宿屋に泊まって、明日の朝一でこの街を出ていき、その『邪惚教都(じゃこつきょうと)』とやらまで向かいましょう。」

「はい、判りました。

 では、今のうちに食料品や飲料水などを買い込んでおきましょう。」

「ええ、そうね」

「はい、そうしましょう」


 そこで私がアリナに向かって、軽く手を振った。


「じゃあね。 アリナ」

「はい、マイカさんたちもお元気で」


 アリナに軽く別れの挨拶をすると、私たち四人はこのまま "ギルド冒険商" を出ていき、まずは以前宿泊した宿屋にて、宿泊部屋・四人分の大部屋を予約した。 次に食料品・飲料水などの旅に必要な物を買い込んでいき、私物や食料品・飲料水以外の荷物は私たちの馬車に詰め込んでから、その後でまた宿屋に戻ってきて、予約しておいた四人分の大部屋の宿泊部屋に、今夜泊まることにした。


(※四人分の大部屋の宿泊部屋を頼んだのは、複数の宿泊部屋を頼むよりも、ずっと安上がりなのを、以前私が知ってたからよ)


 そして予定通り、明朝には、私たち四人が馬車に乗って、その『邪惚教都(じゃこつきょうと)』って所へ向かうことになる。



可愛い少女主人アリナ健在。

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