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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~SMエロスの塔~
44/121

37、上位魔族・ヒョウと残り最後の一枚を守りきれ!

  ●【No.037】●



 ◎【十二階】



 この何もない空間のフロア。

 ここで遂に、この "SMエロスの塔" でのラスボス戦が始まった。


 そのラスボスが上位魔族の『ヒョウ』であり、対するのは、勇者マイカ率いる女性四人組の『ブラックファントム』である。



 現在は戦闘の真っ最中である。



 もう既に勇者マイカ率いる『ブラックファントム』の女性四人組の衣服が、上位魔族・ヒョウによって破壊されていて、彼女たちは下着姿にされていた。


 それでもなんとか戦ってきたけど、今度は上位魔族・ヒョウの特殊攻撃に、勇者マイカたち四人の漆黒のブラジャーまでも破壊されてしまい、とうとう残り漆黒のパンティー一枚だけとなった。


「「きゃあああぁぁぁーーーっ!!!」」


 さすがにブラジャーまでも破壊されてしまい、その大きな胸を両手で隠して、その場にしゃがみ込むアロトリスとシャニル。

 残念ながら、もうこの二人は身動きとれないと見られる。


「くっ、そぉ!」

「………」


 左手で大きな胸を押さえ隠して、右手で剣を構えて立っているラグレテスと、もはや大きな胸を隠さずに、両手を自由にして構えて立っている苦戦中の勇者マイカ。


 『アロトリスは動けない』

 『シャニルは動けない』

 『ラグレテスはまだ動ける』

 『マイカは問題なく動ける』


 せっかくの戦力であるアロトリスとシャニルの二人が、ここに来て戦意喪失状態に(おちい)っている。






 ここで上位魔族の『ヒョウ』がニヤリと笑い、すぐに息を思いっきり吸い始めた。


「ウッ…ヒョーオオオオオォォォーーーーッ!!!」


 そこに上位魔族・ヒョウが口から、黄色で強烈な特殊炎を吐いて、私たちに向けて攻撃する。


 ズゴゴゴゴゴォォォ―――


 全体攻撃の【禁着(きんき)の炎】(限定的着衣破砕炎)


「マズイ! みんな避けて!」


「「…………」」

「くっ、うっ!」


「……っ!!?」


 私が慌てて後ろを振り向いて、みんなの方を見たけれど、もうそれどころではないみんなの姿を見て、私がみんなの前に出て、全身に禍々しくも妖しい邪悪で漆黒な闘気(オーラ)を放出させて両手を前方に突き出し、その闘気(オーラ)で前面に "大きな盾壁(シールド)" を作って、上位魔族・ヒョウが吐いた炎から、私たちを守る。 幸い、私のレベルの方が高いので、それでなんとか(ふせ)ぐことができた。


 ズドォーン!


 とはいっても、それでも無傷ではなく、特に最後の一枚となった漆黒のパンティーも、もう既にボロボロであり、所々で破れかかっていて、もう既に限界である。 あと一撃()らうと、完全に破壊されるみたい。


 もうあとがない。


 そこで私が慌てて伝説の皇剣【八魔蛇(はまじゃ)の剣】を取り出して、それを上位魔族・ヒョウの方へ向けて投げつけた。


 カラン!


 するとなんと伝説の皇剣【八魔蛇(はまじゃ)の剣】の剣先から紫色の蛇の鎖が飛び出し、その上位魔族・ヒョウの身体に巻き付いて動きを封じる。


「ゥウッ………ッ!!?」

「よし、これで攻撃できるわ」


 これがラストチャンスだわ。 これで決めないと最後のパンティーも破壊されるわ。


 続けてすぐ【ストリンガー・デスロック】を発動させて、私の姿と存在がこの世界から消え去った。


 スゥゥゥ―――


「ゥウッ………ッ!!?」


 私が消えたことに不思議に思った(ヒョウ)が周囲を見渡す。 といっても首は動かせないので、目だけを動かす。


 でも、それでも私の姿を見つけることができない。 ある意味、無敵の能力。 これで安心して(ヒョウ)に近づけるわ。


 ここで私が(ヒョウ)に近づき、自分の射程内・(ヒョウ)の間合いに入ることに成功、私は自分の姿を現すと、すぐに【フルメタルジャケット・ミラージュ】を発動して、無数の小型の光の弾丸が(ヒョウ)の周囲に飛び散って、一斉に(ヒョウ)めがけて攻撃した。


「ゥウッ………ッ!!?」

「行けぇ!」


 ズババババァァーーーッ!!


 突然の攻撃に上位魔族・ヒョウが驚愕するけど、そもそも身体が動けないので回避も防御も(はじ)()ばすこともできずに、まともに【フルメタルジャケット・ミラージュ】を()らってしまう。


「ゥヴグゥッ!!?」

「でぇい!」


 お陰で私は(ヒョウ)(スキ)をつくことができて、(ヒョウ)も大ダメージを与えることに成功、すぐに私が(ヒョウ)の近距離・真正面にて、必殺の【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】を使用して、一瞬にして(ヒョウ)の胸板・心臓部を直撃、そこにポッカリ小さな穴があいて断末魔をあげながら、そのまま後方に倒れた。


「グオオオオォォォ―――」


 ズゥン、ドサァッ!


 もうピクリとも動かないみたいね。


「はぁはぁはぁ……やった……やっと勝てたわ……はぁ……」


 私は息を切らしながらも、ようやくあの強敵、上位魔族の『ヒョウ』を倒した。 さすがに今回はマジで疲れたわ。


「おおっ……遂にやったか……」

「「…………」」


 このボス戦の戦闘の終盤では、もうほとんど私しか動けておらず、ラグレテスもアロトリスもシャニルも心身共に疲れ果てていた。


 いずれにしても、私たち『ブラックファントム』が上位魔族の『ヒョウ』に(から)くも勝利して、残り最後の一枚もボロボロになりながらも、なんとか死守できた。






〇全体攻撃の限定的着衣破砕炎【禁着(きんき)の炎】

 黄色の強烈な炎だけど、実際には、それほどの威力・ダメージはない。

 だがしかし、敵全員の鎧や盾などの防具から下着以外 (下着にも多少ダメージ有) の衣服まで破壊・破砕することができる特殊な炎である。

 ちなみにこの攻撃は武器には効果ない。


〇特殊攻撃の限定的超音波衝撃【服砕(ふくさい)の叫び】

 大声で叫んで、その振動・衝撃を敵全員に与える。 勿論、この攻撃もたいした威力・ダメージはない。

 だがしかし、敵全員が着ている衣服や下着までも破壊・破砕することができて、二回()らわすとブラジャーが、三回()らわすとパンティーが、それぞれ破壊・破砕できる。

 ちなみにこの攻撃は武器には効果ない。



遂に決着か・・・?


お読み頂きありがとうございます。

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どうぞ宜しくお願いします。

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