表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~SMエロスの塔~
41/122

34、灰色の勇者『マトオ』登場!D

今回も勇者マトオの視点です。

  ●【No.034】●



 ここは "SMエロスの塔" の8階フロア。


 いつの間にか、外に出ていたけど、そこに黄金の玉座があって、その玉座に座るのが、なんと王様のアリスノヴァイン六世のお姉様『ヤナイ姫』であった。


 だがしかし、少し様子が変だ。


 そのヤナイ姫が(うつむ)いていて、しかも気絶してるみたいであり、さらに両手・両足には【雷・鉄の鎖】で固定されており、彼女の身動きができないようにしてある。

 つまり、お姉様は未だに囚われの身の状態である。


「こ、これはヤナイ姫が……っ!?」

「おお、ヤナイ姫! 今お助けいたします!」


 そこである一人の他の勇者が、王様のお姉様であるヤナイ姫を助け出そうと、ヤナイ姫が座る黄金の玉座まで近づこうとすると、突然黄金の玉座の周囲に電流が走り、その他の勇者をビリビリと感電させて(はじ)()ばした。


 バァチィッ! ドサァッ!


「うわぁっ!!?」

「こ、これは一体……っ!!?」

「な、なんだ……今のは……っ!!?」


 その様子を見ていた他の勇者たちも驚愕する。


 これはヤナイ姫が座る黄金の玉座を守るように、その周囲には【雷の結界】が張られており、()()に近づく者を感電させて(はじ)()ばすようになっており、これでは迂闊に近づけない。


 そこで他の勇者たちが、一体どうやってヤナイ姫を救出するのか、一生懸命に思案して検討している中で、勇者マトオだけが別のことを考えてた。


 それは一体何故、勇者マイカたちのパーティーの姿が全く見えないのか、ってことである。 少なくとも、この8階フロアにはいないみたいである。


「あれ、勇者マイカたち『ブラックファントム』がこのフロアにいないようだが、もう上階へ行ってしまったのか?」


 そこで俺が仲間の女性三人に話しかけた。


「ええ、確かにいないわね。 一体どうしたのかしらね?」

「あら、確かにいないわね。 一体何処(どこ)に行ったのかしらね?」

「はい、このフロアにはいませんけど、この塔にはまだいるみたいですけど……ね。 本当に上階へ行ってしまったのですかね?」


「だが俺には、このままヤナイ姫を見捨てて上へ行ったとは思えない。 上にまだ何かあるからこそ、まず上に行ったのではないか?」


「………」

「するとまだ上があるのか?」

「ということは勇者マイカさんたちは、次の9階へ行ってるという訳ですか?」


「ああ、俺たちもまず9階へ向かわないか? おそらくここにいても、特に何も出来ないだろう。」


「でも、上へ行く階段なんて見当たらないけど、一体どうやって上階へ行けばいいんだ?」

「そうだ。 勇者マイカたちも9階へ行ったのなら、何か上へ行ける方法があるはずだけど、一体どうすれば……?」

「皆さん、アレを見てください!」


 ここでルシティークが、ある方向を指差した。


 すると、なんとヤナイ姫が座る黄金の玉座の後ろ側に、黄金のロープが垂れ下がっている。 この黄金のロープは、おそらく勇者マイカたちが9階へ行く時に、使用したロープを垂れ下げたモノと思われる。


 ここから次の9階へ行くことが出来るみたいだけど、この事に気づいているのが、俺たち四人組のパーティーだけであり、他の勇者たちは、一体どうやって "ヤナイ姫が座る黄金の玉座" の「周囲にある【雷の結界】」を撃ち破るのか……を、みんなが必死になってヤッてる為に、その背後にある黄金のロープには、誰も気づいていないみたいだ。





 そこで俺たちが―――


「よし、俺たちだけでも、あの黄金のロープの方へ行くぞ。」

「うん、わかった」

「ええ、いいわよ」

「はい、判りました」


 誰にも気づかれず、静かにゆっくりと、その場から離れた。


 ちなみにあの黄金のロープは、黄金の玉座からはだいぶ離れた場所にあって、その【雷の結界】の影響を受けていないみたいであり、普通に簡単に登れるようになっている。

(※おそらく勇者マイカたちが、その様にしてくれたと思われる)

 そこに俺たち四人組のパーティーが、静かにゆっくりと誰にも気づかれない様に、忍び足で黄金のロープの方へ向かって歩いていく。




 そして、俺たち四人組のパーティーが黄金のロープまで到着すると、早速(さっそく)俺がハーリルを肩車して、そのハーリルを黄金のロープに登らせていく。


「まずはハーリルからだ。 上へ登ってくれ」

「う……うん、わかったよ……マトオ」


 ハーリルが登ってる最中で―――


 ムニュッ♪


「ハーリルが落ちないように、お尻を支えてやるよ」

「うん、お願いマトオ」


 最初のハーリルが9階フロアまで登っていくと、次に俺がエミリアスを肩車して、そのエミリアスを黄金のロープに登らせていく。


「次はエミリアスの番だ。 キミも上へ登ってくれ」

「え……ええ、わかったわ……マトオ」


 エミリアスが登ってる最中で―――


 ムニュッ♪


「エミリアスも落ちないように、お尻を支えてやるよ」

「ええ、お願いマトオ」


 次にエミリアスも9階フロアまで登っていくと、今度は俺がルシティークを肩車して、そのルシティークを黄金のロープに登らせていく。


「今度はルシティークの番だね。 キミも上へ登ってくれ」

「は……はい、判りました……マトオ」


 ルシティークが登ってる最中で―――


 ムニュッ♪


「ルシティークも落ちないように、お尻を支えてやるよ」

「はい、お願いします。 マトオ」


 続けてルシティークも9階フロアまで登っていくと、最後に俺自身も自力で黄金のロープを登っていく。


 ちなみにだけど、女性三人を先に登らせたのは、俺が彼女たちのミニスカートの中を覗いて、三人のパンティーを見たり、お尻を触って押さえたりする為であり、その甲斐あって、見事に彼女たちのパンティーを見たり、お尻を触ったりすることに成功した。

 勿論、女性三人も()()()に気づいていたけど、()()()抵抗も拒絶もせずに、彼女たちは頬を紅くしながらも、優しく進んで受け入れてくれた。


 こうして俺たち四人組のパーティーも、無事に9階フロアまで到着した。






 ◎【九階】


 そこで―――


「―――ここは……」

 俺が周囲を見渡す。



一体何故、勇者マイカたちがそのフロアにいないのか、そこに気がついた勇者マトオも、なかなかヤる男のようである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=629877154&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ