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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~SMエロスの塔~
36/122

29、遂に伝説の皇剣を入手!

なんとミドリがさらっと重要な事を言っている?

  ●【No.029】●



 ◎【五階】


 『ブラックファントム』.VS.《SMエロス伯爵・リン》




 ここで遂に、ラグレテスが《SMエロス伯爵・リン》の目の前までやって来た。


「でぇやぁぁーーっ!!」

「……クッ!?」


 ブゥン、ガッキィーーン!!


 ラグレテスが漆黒の剣を振り上げて、中ボスのガイコツの頭蓋骨めがけて振り下ろす。

 中ボスのガイコツもサーベルの刀身を横にして、ラグレテスの漆黒の剣の刀身を受け止める。

 ラグレテスの「縦の刃」と中ボスのガイコツの「横の刃」が交わって、丁度十字の形になるように、お互いの剣が激突した。


「ぐにににぃぃっ!!」

「……クッ!?」

「てぇぇいぃ!!」


 ガァッ! ザァッ!


 ラグレテスが力任せに切り返し、中ボスのガイコツを少し後退させた。





 そのラグレテスの背後から、勇者マイカの私が前方に飛び出し、右手の(てのひら)を前方に突き出した。 その右手には、妖しく禍々しい邪悪で漆黒の闘気(オーラ)を放出させている。


()らいなさい! 【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】!」


 ズゥン! ドサッ!


「……クッ!?」


 この【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】の未知なる威力で、中ボスのガイコツの頭蓋骨の眉間に小さな穴があいて、そのまま中ボスのガイコツが後方に倒れた。


「………」

「マイカさん、倒せましたか?」

「もう動かないみたいですね? マイカさん」

「これで一安心ですかね? マイカさん」

「ええ、そのようね。 みんな」


 もう《SMエロス伯爵・リン》はピクリとも動かないようだ。



 これで私たち『ブラックファントム』が、この中ボスのガイコツに見事に勝利した。



 この私の特殊能力【フルメタルジャケット・ミラージュ】は、ある程度離れた場所にいる敵にも攻撃することができるけど、それほど威力は高くない。

 また私の必殺技のひとつである【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】も、そこそこ威力が高いものの、かなりの近距離での攻撃がメインの為に、それほど使い勝手が良くない。


 このように近距離・中距離共に攻撃方法を持ってるものの、私の基本的な攻撃方法は、かなり単純・単調になってるのが、少し気になるところである。



 そこで私は思う。

 もうそろそろ私にも武器が必要なのでは―――と。



 おっと、中ボスのガイコツを見てみると、既に姿は無く、あるのは茶色い変な装飾品が飾られた剣が地面に置いてあるだけである。

 これが有名なドロップアイテムである。


 遂に来たようね。

 これは……私の武器……よね? その茶色い変な装飾品が飾られた剣を見ていると、私の左肩に乗っている緑色のスライムのミドリが、私に話しかけた。


「これって、もしかして魔蛇の剣じゃない?」

「……魔蛇の剣……?」

「うん、一部の人間、もしくは選ばれし魔族といった、限定的に制限された者にしか、装備・使用できない伝説の皇剣のひとつだよ。」

「……伝説の皇剣……?」

「うん、伝説の皇剣とは、悪魔神を打倒・封印する為に、悪魔神の部下の幹部たちが造り上げた、伝説的な皇龍天帝の剣とされるモノで限られた者にしか、装備・使用することができない特殊な剣のことだよ。」

「へぇ~ そんな凄い剣がこの世界にあったのねぇ~」

「うん、その名も正式名称が "悪魔神四天封皇剣の八魔蛇(はちまじゃ)の剣" だよ!!」


 ミドリがドヤ顔で言った。


「……長いわね、その名前……」

「うん、ボクもそう思う。 略称では魔蛇の剣か、もしくは伝説の皇剣【八魔蛇(はまじゃ)の剣】とも呼ばれてるから、好きなように呼べばいいんじゃないかな?」

「なるほどねぇ~ ……で、私が貰っちゃっていい訳? ()()?」

「うん、いいんじゃないかなぁ? 実際にマイカが()()を倒した訳だし、おそらくマイカにしか、装備・使用できないと思うよ?」

「あら、そうなの? なら遠慮なく貰っておきましょう。」


 そこで私は魔蛇の剣を拾った。

 勇者マイカは伝説の皇剣【八魔蛇(はまじゃ)の剣】を手に入れた。





 ここで大魔女シャニルたちが、私の所までやって来て話しかけてきた。


「マイカさん、このフロアには王様のお姉様は居ませんでした。」

「このフロアは、他に何もない広い空間だから、隠す場所もありませんでしたよ。」

「なるほどねぇ~ つまり、さらに上に行け、ってことかしらねぇ~?」

「おそらく、もっと上の階にいるんじゃないですかね?」


 そういえば、ここまだ五階よね? 確か……『魔法の地図』だと、八階あたりが一番あやしいのよねぇ~?

 まだ上へ行くのか……。



 そこでアロトリスが―――


「マイカさん、上へ上がる階段を見つけました。 このフロアの奥の方、左側の端の隅に、隠れるように登る階段がありました。」

「そう、あったのね。 シャニル、『魔法の地図』で確認を」

「はい、判りました。 マイカさん」


 そこでシャニルが『魔法の地図』で五階フロアの状況を確認した。


「はい、確かに登る階段は奥の方、左側の端の隅に、ひとつあるだけです。 マイカさん」

「それじゃあ、次の六階目指して行きましょうか。」

「はい、判りました。 マイカさん」


「あの、マイカさん。 地面に転がってる他の勇者たちは、どうしますか?」

「放っておきなさい。 私たちが彼らを助ける義理も義務もないわよ。 それに中ボス程度でこの()()じゃあねぇ、今度は無事じゃあ済まないわよ。」

「はい、そうですよね。 今度は私たちが一番乗りですかね?」

「うんうん、そうよね。 この程度じゃあねぇ、その方が彼らの為にもなるか……ですかね?」

「そういうことよ。 じゃあ、みんな行くわよ。」

「はい、マイカさん」


 そう言うと、私たちは地面に転がってる他の勇者たちのパーティーは放っておいて、次の六階へ行く登り階段まで歩いていき、そのまま階段を登っていった。



 ここで遂に、他の勇者たちのパーティーを追い抜かし、私たち『ブラックファントム』が一番乗りで六階へ上がることになった。



遂に勇者マイカが伝説の皇剣をゲット!

意外にも、最初は伝説の皇剣【磨羯龍の剣】ではないようだが、それでも早い段階で入手…?

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