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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~SMエロスの塔~
35/122

28、第一の塔・中ボス戦

ここで遂に勇者マイカの出番である。

  ●【No.028】●



 ◎【五階】


 先程まで別の勇者のパーティーの男女四人組が、この五階フロアを仕切っている中ボスの《SMエロス伯爵・リン》との戦闘に、あっさりと敗北してしまい、男女共に鎧や衣服などをズタボロにされてしまい、戦闘不能となった。

 なんとも情けない敗北の仕方である。


 これで彼らも他の勇者のパーティーと同様に、身に付けてた鎧や衣服などを無くしてしまい、そこら辺の地面に転がって倒れている。 まぁ、それでも生死の確認まではしてないけどね。


 これで勇者マイカたち『ブラックファントム』だけである。 現在(いま)、この五階フロアにいる勇者は、もう私だけである。


 そこで私が中ボスのガイコツと戦闘する為に、作戦を決めたり、準備をしたりしている。 勿論、ここからなら、まだ逃げることも出来るけど、ここまで来ておきながら、逃げるという選択肢はまずないだろうね。




 そこで勇者マイカが―――


「さぁて、あのガイコツがどの程度の実力の持ち主なのか、見せてもらいましょうかね。」


「正攻法でいきますか? マイカさん」

「先程の戦闘では魔法を使用してませんでした。 これは魔法が使用出来ないのか、使用する前に戦闘が終了してしまったからなのか、気になるところですね。」

「ということは、あの剣だけで攻撃するガイコツモンスターってことですかね?」


「う~ん、まず遠距離から攻撃してみる?」

「様子見の攻撃ですか?」

「なるほど、最初はみんながあのガイコツから距離をとって攻撃するんですね?」

「まぁ、敵モンスターの中ボス相手に、わざわざ接近戦の近距離攻撃をする必要もありませんからね。」


「じゃあ、決まりね。 もし遠距離攻撃が通用しなかったら、その時にまたその時に考えましょう。」

「「「はい!」」」


 これで作戦が決定した。

 まず勇者マイカの初手は、遠くからの攻撃で敵の様子を見る作戦である。




 相手は剣しか持っていないので、私たちは接近戦の近距離攻撃は(おこな)わず、まずは少し離れた場所から攻撃することにした。

 幸い、私もシャニルも少し離れた場所からでも攻撃することが可能である。


 あとは、あいつの爆発衝撃波にだけ注意していれば、あまり問題ないだろうね?





 《SMエロス伯爵・リン》

ガイコツ伯爵型モンスター

レベル:60・ランクC

攻撃:サーベル剣での接近攻撃

  :特殊攻撃の【爆発衝撃波】



 まずは大魔女シャニルが火の魔法【焔王砲】を使用する。


 前方へ付き出したシャニルの右手の(てのひら)から、紅色の魔方陣がポワーンと出てきた。


「では行きます! 【焔王砲】!」


 ズゴゴオオオォーーッ!


 紅色の魔方陣から真紅の(ほむら)の極大光線が、そのまま《SMエロス伯爵・リン》の方に向かって発射された。

 シャニルの【焔王砲】は、火の魔法でも最上級の魔法であり、先程の魔法使いの女性が使用した火の魔法などとはレベルが違う。

 普通ならばシャニルの(ほむら)で、あのガイコツは骨でも焼き尽くされるはずである。



 だが、特に慌てた様子がない中ボスのガイコツは、サーベル剣を前方に突き出し、このまま剣先で向かってくる【焔王砲】を突くように攻撃してきた。 さながらフェンシングの突きみたいな感じを、このガイコツがしてくるのだ。


 ズバァッ!


 なんと中ボスのガイコツが持つサーベル剣の剣先から【焔王砲】の真紅の(ほむら)の極大光線が、ガイコツの左右に分かれてしまい、そのまま後方にある壁に激突した。


 ズドォーーン!


 だけど私たちの攻撃はまだ終わりではなかった。


「マイカさん!」

「OK!」


 私は既に特殊能力【フルメタルジャケット・ミラージュ】を発動していた。


 中ボスのガイコツの周囲に無数の小型の光の弾丸を造り出し、それを(ガイコツ)の方に向けて発射させて、全方位から同時に(ガイコツ)に向けて攻撃して、一斉に(ガイコツ)射撃(ショット)する。


「そらそら、次行くわよ!」

「ッ!!?」


 これには、さすがの中ボスのガイコツでも動揺したようで、慌てて私の【フルメタルジャケット・ミラージュ】の無数の小型の光の弾丸を、(ガイコツ)がサーベル剣でさばいて(ふせ)ごうとするけど焦っているので、なかなかサーベル剣には当たらないようね。


 ズババババァーーーッ!!


 なんとか無数の小型の光の弾丸を、中ボスのガイコツがサーベル剣の刀身に当てて(ふせ)ごうとするけど、やっぱり全部の小型の光の弾丸は(ふせ)ぎきれずに、ある程度は(ガイコツ)の身体に当たっていく。


「グアッ!!?」

「あら、来るかしら?」


 ここで、ある程度のダメージを受けた中ボスのガイコツがサーベル剣を前方に突き出し、その剣先を私たちの方に向けた。



 あの構えは、もしかして "爆発衝撃波" の構えかしら?


 タッタッタッ!


「行くわよ! ラグレテス」

「はい、判りました。 マイカさん」


 そこに今度はラグレテスが漆黒の剣を構えて、中ボスのガイコツめがけて、走って突進していく。


 ドドォーーン!


 それと私がラグレテスの背後を走っていき、ここで妖しくも禍々しい邪悪で漆黒の闘気(オーラ)を身体から放出させて、()()盾壁(シールド)を作り、ラグレテスの前方へ展開していく。


 タッタッタッ!


「……ハッ!」


 ズドォーーン!


 ここで《SMエロス伯爵・リン》がサーベル剣の剣先から、例の "爆発衝撃波" を私たちの方に向けて発射させた。


「シャニル、次!」

「はい、次行きます! 【嵐王砲】!」


 次に背後にいるシャニルが風の魔法【嵐王砲】を使用した。


 今度は碧色の魔方陣から "翡翠の聖なる風の巨大鳳凰" が、このまま爆発衝撃波の方に向かって発射された。


 ブアアアァーーッ!!


 私の邪悪で漆黒の闘気(オーラ)盾壁(シールド)で、ガイコツの爆発衝撃波から私たちの身を守りつつ、シャニルの【嵐王砲】で爆発衝撃波を相殺・消滅させた。


 ズドォーーン!


 そして、遂にラグレテスが《SMエロス伯爵・リン》の目の前までやって来た。


 タッタッタッ!



まだまだ戦闘は次回に続きます。

まずは勇者マイカたちの本格的な戦闘をご覧下さい。

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