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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~SMエロスの塔~
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23、ダンジョン地下での戦闘

  ●【No.023】●



 ここは "SMエロスの塔" と言うダンジョンの中、地下まで(もぐ)ったあたりのところ。


 私たちの左右には暗く細い通路があって、私たちはちょうど通路のど真ん中に落ちたわけなのね。


 他の勇者たちは、どんどん塔の上の方に向かっているのに、私たち『ブラックファントム』は現在(いま)は地下にいる。


 でも、今の私たち『ブラックファントム』には、ある目的があるのよ。 それが『魔法の地図』の入手なのよねぇ。


 さて、一体どっちに行けばいいのかな?


「ねぇ~ シャニルゥ~ どっちに行けばいいのかしらねぇ~?」

「はい、まずは左側の通路を進んで行きましょうか。」

「オッケー♪」

「はい、判りました。」


 そこで大魔女シャニルの助言に従い、私たち『ブラックファントム』は左側の通路を進むことにした。





 ここではモンスターが出てくる。

 と言っても、あんまり強くない弱小モンスターである。

 主に小ネズミ型モンスターが出てくる。

 ここで普通の女性だったら、「きゃあああぁーーーっ!!」 とか「いやあぁん!!」とか言って、悲鳴を上げて逃げ出すけど、でも私は、そんなに怖くないし、嫌いでもない。

 そんでもって、小ネズミ型モンスターを倒していくのが、なんだか意外に面白いわねぇ~♪


 私たちがモンスターを倒しながら、まっすぐゆっくり歩いていくと、なんと行き止まりの壁らしき()()が遠くから少しずつ見えてきた。





 あらあら、行き止まりかしらね?

 なんだか最初から、この(つまず)きは一体何かしらねぇ~?


 そう思いながらも、まっすぐゆっくり歩いていくと、壁らしき()()が見えてきたけど、()()が壁なんかでないことは、近づいてやっとわかった。


 なんと、()()に居たのが、巨大ネズミ型モンスターであり、その名も "オオエロスネズミ" なのである。

 ()()()が通路のど真ん中に立っていて、勇者マイカたち『ブラックファントム』の行く手を(さえぎ)っている。

 つまり、()()()を倒さない限り、先には進めないようである。





 実際に目の前まで来ると、凄く大きく頭が天井まで届きそうね。 さらに凄く太ってる横っ腹が壁に届きそうね。 これはまさに()()()を倒さないと、この通路は通れないようね。


「シャアアアアァーーーッ!!!」


 なんと自分の目の前に現れた勇者マイカたち『ブラックファントム』相手に、突然の攻撃、口から黄色の【服毒溶解液】を吐き出した。


 プゥシャアアアァーーッ!


 ササッ、スタタッ!


 だけど私たち全員がいち早く、その攻撃を素早くかわす。


「いやぁ~ねぇ~ いきなり攻撃なんて失礼じゃない?」

「ひいいぃぃ、コイツ "オオエロスネズミ" だよマイカ。 コイツの吐き出す【服毒溶解液】は結構危険なんだよマイカ。」

「なんでぇ~?」

「それは一体どういう意味ですか…? ミドリさん」


「コイツの【服毒溶解液】は人体には直接影響ないけど、その人の着ている衣服を溶かしてしまうんだよ。」

「えぇっ、なんですかっ!? その攻撃はぁ…っ!?」

「へぇ~ それはヤバいわねぇ~? あの黄色の液体には気をつけないとねぇ~」

「えぇっ、衣服だけを溶かして無くすんですかっ!?」

「う…嘘っ、少しヤバくない!!」


 私たちがこのモンスターの特殊な攻撃に驚くけど―――


 ここで緑色のスライムのミドリが集めた、このモンスターの情報は下記の通りである。


 《オオエロスネズミ》

巨大ネズミ型モンスター

レベル:33・ランクD

攻撃:鋭い爪での接近攻撃

  :特殊攻撃の【服毒溶解液】



「シャアアアアァーーーッ!!!」


 ここでまたオオエロスネズミが口から【服毒溶解液】を私たちの方に向けて吐いてきた。


 プゥシャアアアァーーッ!


 ササッ、スタタッ!


 また私たちがいち早く、その攻撃を素早くかわした。


「シャアアアァ!」

「こ…このぉ!」


 怒ったラグレテスが漆黒の剣を取り出し構えて、ピョーンと高くジャンプして、そのままオオエロスネズミの胸部の辺りで、剣を突き刺そうとするが―――


 ガァキィーーン!


 オオエロスネズミが左前足をとっさに出してきて、その鋭い爪で防御(ガード)して(はば)まれてしまい、これではラグレテスは思うような攻撃ができない。


「ちっ!」

思わずラグレテスが後退する。


「ムラサキ! 炎を吐いて、あいつに攻撃して!」

「ギァオウ!」


 今度はアロトリスの左肩に乗ってる紫色の小さなドラゴンのムラサキが、オオエロスネズミの方に向けて《()(さか)(ほのお)》を吐いて攻撃した。


 ゴゴゴォーーッ!


 プゥシャアアアァーーッ!


 なんとオオエロスネズミも【服毒溶解液】を吐いて応戦してきた。


 ドォガァーーン!


 ここでムラサキの《()(さか)(ほのお)》とオオエロスネズミの【服毒溶解液】が、私たちとオオエロスネズミのちょうど中間の空中で接触して小規模な爆発が起きた。


「キャアアアァッ!?」

「うわぁっ!?」

「きゃあっ!?」

「……うぅっ!?」


 爆発の衝撃と爆風で、オオエロスネズミも大魔女シャニルたち三人も(ひる)んでいる。


「……」


 その(スキ)をついて、後方にいた私が右手を前方に出して、妖しく禍々しく邪悪で漆黒の闘気(オーラ)を右手だけに集中して、その指先をオオエロスネズミの胸部の方に向けた。


()らいなさい。 【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】!」


 ドーン、ズサァン!


 まさに一瞬の出来事である。

 オオエロスネズミや大魔女シャニルたち三人が爆発の衝撃や爆風で(ひる)んでる瞬間(トキ)に、オオエロスネズミの胸部に小さな穴があき、そのままオオエロスネズミが無言のまま後方に倒れた。


「「「……えっ!!?」」」


 大魔女シャニルたち三人が驚きながら、後ろに振り向いて、一斉に私の方を見た。


 私はただニッコリと微笑(ほほえ)んでいた。


 ここで勇者マイカがオオエロスネズミを撃破して、見事に無事に勝利した。


 まぁ…なんにしても、これで私たちはオオエロスネズミを討伐できて、この先には進めそうね。


もし普通の人間や一般の冒険者だったら、一瞬で既に衣服を溶かされて無くなっていたかもしれないね。

それほど強力なモンスターではないと思うけど、攻撃方法や攻撃内容がとにかくえげつない。

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