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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~王都へ向かえ~
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10、次の街での不愉快な事?A

  ●【No.010】●


 カグラツカサの町に到着した勇者マイカと占い師のシャニルは、早速街の中に入っていった。


 この街もなかなか賑やかで人も多く、見た目は普通の街である。


 私たちは食事を食べに行くよりも、先にまず "ギルド冒険商" の方に行くことにした。


 この街の道を()()う、多くの人々が普通に話ながら歩いている。


「へぇ~~ この街も平和だよねぇ~~♪」

「ええ、そのようですね。 でも普通ですよ」

「ほら、よく異世界モノ小説では行く先々の街でモメ事が起きてるじゃない?」

「それは小説の読みすぎですよ。 マイカさん、それはあまりにも特殊すぎですよ。」

「あら、そうなの?」


 などと話してるうちに、あっという間に "ギルド冒険商" の前まで到着していた。

 意外と近い場所にあったわね。


「到着ぅ~~♪」


 そこで "ギルド冒険商" の中に入ると、沢山の冒険者たちがいて、屈強な戦士の男性から、か弱い魔法使いの女性まで、様々な職業の冒険者が、そこら辺で騒いでいた。

 その奥の方では、カウンターの中に長身で屈強な中年男性が腕組みしていて、どうやらこの男性が、この街の主人のようである。


 ここで私たちは早速、その主人のもとまで近づき話しかけていた。


「いらっしゃい」

「はぁ~い、元気ぃ~~♪」

「……どうもです」


「やぁシャニルちゃん、よく来たね。 ところで、そちらの方は誰だい?」

「はい、この方は勇者マイカさんです。」

「はぁ~い、ヨ・ロ・シ・ク・ねぇ~~♪」


「……えっ、この人が勇者様? ちょっと感じが違うような……」

「ふふふ、ですよね」

「あらぁ~~ 人を見た目・外見や雰囲気なんかで判断しちゃダメよぉ~~♪」


「………」

「あのぉ~ ご主人、それで国王の件は一体どうなりましたか?」

「あぁ、何でも大魔王が騒ぎ出したらしいけど……それかな?」

「あら、やっぱり()()()()()()大魔王はいるのね?」

「……??」


「ところでさぁ、この私が持ってる "漆黒のカード" をちょっと調べてくれる? ご主人さん」


 ここで私があの勇者専用の "漆黒のカード" を取り出して見せびらかしてるの。


「……えっ、あぁ、そこだな。 おう、わかったよ。 よし、そいつを貸してくれ」

「はぁ~~い♪」


 そこで私が勇者専用の "漆黒のカード" を、その主人に手渡し、そこから主人が専用の読取機の上から、私の勇者専用の "漆黒のカード" をかざしてたわ。


 ピピッ!


「おおぉっ!?」


 ()()を見た主人がかなり驚いている。


「ねぇ~~ どうかなぁ~~♪」

「ずいぶんと貯め込んだね? 勇者マイカ様、それでこんなに貯めて一体どうするつもりなんだい?」

「ん~~ そうだねぇ~~ 特にまだ決めてないわねぇ~~♪」

「そ、そうかい」


「それではマイカさん、そろそろ食事に行きましょうか?」

「あら、そうねぇ~~ そろそろお腹がへってきたわねぇ~~♪」

「それではご主人、これにて失礼します。」

「じゃあまたねぇ~~♪ ご主人さん」

「おう、またな」


 そう言うと、私たちは踵を返して振り返り、そのまま足早に "ギルド冒険商" を出ていった。





 街中をのんびりと歩きながら、飲食店を探す勇者マイカと占い師のシャニル。


 そんな中、シャニルが私に小声で話しかけてくる。


「あのぉ~ ひとつお仕事が増えましたね。 マイカさん」

「ええ、わかってるわ。 シャニル、食事の前の運動には丁度いいわね。」


「……??」

ミドリには何の事なのか、よく理解できずにいるけど、この二人にはこれから何が起こるのか、よく理解できてるようだ。


「へっへっへっ、お姉ちゃんたち。 なかなか綺麗じゃないか?」

「俺たちとちょっとお茶しない? へっへっへっ」

「おいおい、二人とも恐がってるぞ? へっへっへっ」


 なんと私とシャニルの周りを囲むように複数のガラの悪そうな男共がイヤらしく威圧的に私たちを()()()してきた。 非常に汚ならしいナンパの仕方で、一体女を何だと思ってるのか、結構頭にくるわ。


 ギロリ!


「そこを退()きなさい!」


 ゾォクゥッ!


 この一瞬、シャニルもミドリも背筋を凍らせた。


「……何ぃっ!?」

「なんだとぉ!?」

「テメェ、何様のつもりだ!?」


「もう一度だけ言うわ……そこを退()きなさい!」


 ギィィィン!


 ここで私が殺気を込めた物凄い形相で、そのナンパ野郎たちを鋭く(にら)み付けて、私の全身からは禍々しく激しい漆黒のオーラが噴き出ていたわ。

 ()()を見ていたナンパ野郎たちが「……ひぃっ」とか「あっ……うっ……」とか言って、思わず(ひる)んで後退していったわ。


 す、凄いです!!


「さ、行きましょう」

「は……はい……」


 そこで真ん中に道ができたので、そのまままっすぐ進む私たちと、私の圧倒的で威圧的な態度に思わず(ひる)んで道を()けてしまったナンパ野郎たち。


 どうやらお互いの力の差がわかったようね。 ()()()()()()()()()


「ねぇ、あそこの店にしましょうか?」

「はい、判りました。」


 ここで私たちは近くにあった肉料理店の店内に入っていった。

一方では普通に温厚でお気楽な性格。

一方では怒ると無慈悲で残虐非道な性格。

この彼女には二面性の性格を持っている?

だがまだ何か……他に……ある?

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