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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~王都へ向かえ~
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04、最初の街に潜入…?C

  ●【No.004】●



 この勇者マイカが、転生した異世界の王国のひとつで、"アリスノヴァイン王国" の街のひとつでもある、『アリステレストの町』に現在(いま)勇者マイカが(不法に?)滞在している。 今からでも街に入る為の手続きをしたいけど、もう夜も遅いので何処もやっていない。


 そこで "ギルド冒険商" の主人の少女アリナに、その事について聞いてみると、この街で出入りする時には、特に手続きなどは必要なく、出入り自由である。


「ふーう、それは良かったー」

「うん、そだねー」

「はい、特に何も問題ありません。 さらには―――」


 次に "冒険者カード" と言うモノがあって、それがお金の代わりになっている。 一般的には硬貨や紙幣などのやりとりがなく、全ては "冒険者カード" で決算されている。 いわゆる "電子マネー" みたいなモノであり、モンスター討伐や宝箱で見つけたなどで貯めたお金は、全て "冒険者カード" の中に自動的に入っており、宿屋やお店などに設置されてる専用の装置で支払いなどを行う仕組みになっている。 さらに "冒険者カード" には、自分以外の者が使用すると、「エラー」が発生してしまい、使用不可能の状態になってしまうのだ。


 マイカの場合は、勇者なので勇者専用の "黒い冒険者カード" が対象となる。


「ふーん、そうなんだ。 意外と便利だねー」

「うん、そだねー」

「じゃあ、今日はもう遅いから、宿屋を探そうかな。」

「はい、そうですね。 今日はもうお休みになったほうがいいですね。」


「じゃあ…またねー」

「ありがとうございました。」


 ここで勇者マイカが、"ギルド冒険商" を出ると、今夜宿泊する宿屋を探すことにした。






 ここで私は適当な宿屋を見つけて、そこで一泊する。 お金については、この街に来るまでに沢山のモンスターを退治してきたので、結構余裕でお金が貯まっていて、なんとか宿屋に宿泊できたのだ。


 私は格安の宿屋に宿泊することにした。


 私の宿泊する部屋は、最低限の家具とベッド、それにトイレとシャワーがあるだけである。


 私がベッドの上に座り、ミドリが椅子の上に座り(?)、今後の事について話し合ってる。


「…それで…これから一体どうするの…? マイカァ」

「…そうね、とりあえず…王様に会いに行く…?」

「…えっ!? この街については、一体どうするの…?」

「…えっ!? それは一体どういうことぉ…!?」

「ほら、この街を囲ってる壁の外壁にあった…あの謎の傷の正体は…?」

「あぁ~~ アレね…アレって私が調べて…何かメリットでもあるの…?」

「………」

「まぁ…気になるようなら、明日また "ギルド冒険商" に行って聞いてみる…?」

「マイカはあんまり気にしない性格(タイプ)なの?」

「私って…面倒な事は嫌いなんだよねぇー」

「マイカ…本当に勇者なの?」

「そんなの女神様が勝手に勇者にされただけだからね!」

「…ふ~~ん…」


「ふぁ~~ さぁー…今日はもう寝よぉ~~と」

「おやすみ~」


 そう言うと、勇者マイカは電気スタンドみたいな照明器具の明かりを()して、ベッドの中に潜り込み、そのまま眠ってしまった。






 翌朝、私とミドリは朝早くから、昨夜宿泊していた宿屋を出ていて、街中を歩いている。 この街の人々も、徐々に外に出てきて歩き出している。 ちなみに私の左肩には、あの緑色の小さなスライムが()っているのに、特に誰も気にしない様子である。


「うん、良かった。 普通の人間もいるようだね。」

「…? 何言ってんの? 人間が暮らす街なんだから、人間がいて…当たり前でしょう…?」

「んー、まぁー…確かにねぇ。 ところでさぁー…話は変わるけど、ミドリって…何食べて生きてるの?」


「それ…今聞く?」

「うん、気になったから」


「それは…マイカの魔法力を毎日少しずつ吸収して、それを食事にしてるんだよ。」

「…えっ、そうなの? 例えば…物理的に何か物を食べたりしないの?」

「もちろん、そういうスライムも中にはいるけど、ボクはあくまで使い魔…平たく言えば、ナビゲーターだからマイカの魔法力だけでも十分なんだよ。」

「なるほど、外にいる従来のモンスターは普通に人間や動物などを襲って食べてるんだね。」

「まぁね、そうだと思うよ。」

「…ふ~~ん…」


 などと話しながら歩いていると、ようやく "ギルド冒険商" の建物の前まで到着した。






 アリステレストの町の入口の前に立つ、一人の男性。


 その男性は冒険者で職業は戦士・傭兵である。 その容姿はかなりの長身で、灰色の鋼鉄の鎧兜で全身フルアーマーであり、顔がよく見えない。 また白いマントも身に付けている。

 それと…なにより、戦士・傭兵であるにもかかわらず…剣も盾も持っていなかった。


 明らかにおかしな風貌をしていた。


「ほーう、まるで要塞のような街だな。 一体何から守ろうとしているのか…?」


 そう言うと、その男性がそのまま街の中に入っていった。


あれ、意外と異世界の街を満喫してない…? マイカァ


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