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絶望老人が異世界転生をしたら、もう既に最強無双になっている?  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アリスノヴァイン王国編 ~王都へ向かえ~
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03、最初の街に潜入…?B

まずは "あの" 場所へ!!

  ●【No.003】●



 この勇者マイカが、最初に潜入した…この街の名前は、『アリステレストの町』である。


 その勇者マイカが、この街の中に潜入した時には、既に夜も遅く…民家はもちろん、お店も宿屋・酒場・"ギルド冒険商" を除いた…全ての建物がもう閉店しており、夜の街を外に出歩く人もまばらで、おそらく…そのほとんどの人が、家・建物の中にいると思われる。




 早速だけど、私はミドリの案内で "ギルド冒険商" まで行くことにした。


「ねぇ、その "ギルド冒険商" っていうのは、24時間営業なんだよね?」

「うん、お客様はなんていったって…冒険者だからね。 そのお客様が24時間営業なら、こちらも24時間営業にしないと、とてもまずいでしょう?」

「ほーう、なるほどねぇー」


 などと話しているうちに、あっという間に "ギルド冒険商" の建物の前まで到着した。


 ここで私が、その建物を見上げて、一言。


「ふぇ~ 意外に大きい建物なんだねぇ~」

「まぁね、大型宿屋の次に大きいかな?」

「ほーう、なるほどねぇー」

「それじゃあ、そろそろ中に入ろうよ。 マイカ」

「うん、そだねー」


 そう言うと、ここで私とミドリは、そのまま "ギルド冒険商" の建物の中に入っていった。





 この "ギルド冒険商" の中には、様々な冒険者がいて、ガタイの良い男の冒険者やイカツイ顔の男の冒険者やとても大きな剣を背中に背負ってる男の冒険者などもいて、その中には露出度の高い赤い鎧を着た美人の冒険者もいた。


 ここでようやく私は、この異世界の人間に出会うことができた。 …とは言っても外見はほとんど私と変わらないけど…。


 その建物の内部は意外と広いけど、もともと冒険者が沢山いる為、私一人が増えても…特に誰も私には気がつかない。 ここで私は、そのままカウンターまで歩いて近づく。


 そのカウンターには、とても高い椅子に座る小さな女の子が、この "ギルド冒険商" の主人を勤めている。 その少女の名前を「アリナ」と言う。


※この異世界では、子供が夜遅くまで働いてはいけない法律などない。


「いらっしゃいませ」


 その少女アリナが、私を見るなり、店主らしく挨拶をしてきた。 子供の割にはずっしりと構えていて、年齢の割には分不相応な態度である。


「冒険者登録をしに来たわよ。 手続きをお願いね。」

「はい、では自分のカードをお持ちですか? あれば提出してください。」

「……自分のカード?」

「はい、身分証明書みたいなモノですが、なければこちらで発行しますけど?」

「……カード…ねぇ?」


 するとここでミドリが―――


「…あれ? マイカには、あの "黒いカード" があるじゃないか? 確か…右側の内ポケットに入ってるんじゃないの?」

「…え? そうなの?」


 そこで私が服の右側の内ポケットを調べてみると、なんとミドリの言う通りに、謎の "黒いカード" が入ってた。


「……あれ? これ…?」

「そう、それだよ。 それを主人に見せるんだよ。」

「ふーん、そうなんだ」


 ここで私は、その謎の "黒いカード" を取り出して、主人の少女アリナに見せた。


「…黒…!? あなた…もしかして、勇者様なんですか!?」

「…え…? あ…そうみたいだね…。 一応勇者みたい?」

「…よろしいんですか? こんな所で油を売って…?」

「…え…? なんで…?」

「えーと…勇者様でしたら、普通…王様に謁見しないといけないのでは…?」

「…え…? ここって…王国なの…?」

「はい、ここは由緒あるアリスノヴァイン王国です。」

「ふーん、まぁ…まずは手続きから先に済ませようかな。」

「…そ、そうですか?」

「うん、とりあえず…その話はまたあとで…ね?」

「…あ…はい、判りました。」


 ここで私は、その謎の "黒いカード" を主人のアリナに手渡し、アリナが受け取った。


「それでは勇者登録に切り替えますね?」

「うん、お願いね」

「はい、判りました。」


 この時…私は、初めて勇者専用の身分証明書 "黒いカード" の存在を知ったのである。


 さらにアリナの話では、この街は "アリスノヴァイン王国" の領土内にある街のひとつで…『アリステレストの町』であり、この街よりさらに北に約2キロ、"アリスノヴァイン王国" の王都・城下町があると言う。


 その王都・城下町の某所にて国王謁見の申請・手続きを行うのだと言う。


 この王国では、様々な事情・問題を抱えていて、それを解決してくれる数多くの勇者を募っているそうだ。


 どうやら、ここで私の新たな目的が見つけられたようだね。 こうして、私の勇者としての申請・登録が無事完了した。


…えぇっ!? 王様に会いに行くのぉ…!?


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