嘲笑恋歌
初投稿作品となります。
離婚話が持ち上がった夫婦の妻目線でのエッセイです。
ボキャブラリーなどがまだまだ未熟ですが、ご了承願います。
「冗談だろ?そう言ってくれ!」
あぁ、なんと哀れなことか。
こんなもの、ただの「哀願」でしかない。
なんと無意味なことか。
貴方は、今にも泣き出しそうな表情で腕を掴み、私を必死に繋ぎ止めようとする。
今更、同情でもして欲しいのだろうか。
なんと馬鹿馬鹿しいことか。
「これからは―――――」なんて、もう、とうの昔に聞き飽きた。
「二度あることは、三度ある」というが、二、三回など笑えてくる程だ。
こんな戯れ事に付き合っていた私も、どうかしているのかも知れない。
なんと忌々しいことか。
呆れてものも言えない。
貴方も、私も、人生そのものも。
私は、胸の内で、嘲笑を漏らす。