第18話〜過去の自分へのLetter〜
Dear 神楽美輝
チョリーッス☆(^皿^)V
初めて年甲斐もなくユッキーナ語をつかいました!25歳の神楽美輝でっす!
あなたぐらいの私には想像できないだろうけど・・・今、私大輝と結婚してるんだ。そんでね・・・っと。それはここだけの秘密で。
もしかしてあなたぐらいの私は、大輝と結婚したいって思ってるのかな?う〜ん、私は忘れちゃったな(笑)
でもね、毎日が大輝のおかげでめっちゃ楽しかったことは憶えてる。だって今、そうでしょ?
大輝が洗濯機ぶっ壊して、思いっ切りばかにしたあの日。
大輝がPCの遣い方忘れちゃってて、思いっ切りばかにしたあの日。
大輝がアイロンで火傷しちゃって、思いっ切りばかにしたあの日・・・
って、ばかにしまくりだし(笑)
今のうちに謝っといてぇ〜・・・(泣)
あ、この前・・・といっても、随分前・・・高2のくらいかな?
旅行から帰って来た時ね、私が、
「やっぱ日数に比例して想いが強くなってたのかな。」
って呟いたらね、大輝が
「いや、俺の場合比例なんかしてねぇけど?」
そう答えたんだ。
もしかして、私もそうかも(笑)
でも、やっぱ最初は“友だち”“二従兄妹”としか見てなかったな。
それが、比例することになって、だんだん“スキナヒト”になってって、“コイビト”になったんだよね。
その比例のグラフ、今は大切に心にしまってあるんだ。
格子点を中心にしたグラフを築き上げちゃったから。
今、無駄な人生送ってるなんて思わないでね。
その無駄な日々って、いつか大切なものになるんだから。保証できる!うん!
そんじゃ、あなたが今の私になるまで、バイバイ♪
P.S. 拓海の彼女の件なんだけど、ワイドショーであったんだけど、お母さんと同じ名前だったみたい。
もう、ほんとにあの時はビックリしたなぁ(笑)
From 神楽美輝
Dear 神楽大輝
ありがとう。
今、伝えたいのはその言葉だ。
美輝から告白(遠回しの?)された時・・・正直、突き放そうって思った。俺の想いを。美輝の想いを。
二従兄妹同士で付き合うという現状にさらされた時に、周りからの非難が咄嗟に思い浮かんだから。
でも、そんな周りを気にする気なんか、俺の想いに対して薄っすらとしか姿を現さなくて。
もしもあの時、両方の想いを突き放したとしたら・・・今の俺はなかっただろう。今の美輝はいなかっただろう。
とにかく、ありがとう。幸せな未来を作り上げてくれて。
今俺は、その築き上げられた幸せな未来を、いちばん大切な人と過ごしてる。
その大切な人は・・・無論、美輝。
友だち想いで、俺よりも頭脳明晰で、言動行動ひとつひとつが子供っぽくて、何に対しても前向き。
そんな美輝が、好きだ。
散々家電音痴な俺を馬鹿にして、別の男と性行為(の序盤)するし、美久っていう女見た途端、気ぃ狂ったようにマシンガントーク始めるし。
・・・そんな美輝も、好きだ。
そして何よりも好きなのが、美輝の笑顔だ。まるで太陽みたいな・・・
っと、ノロケはここまでにしておき(笑)
想いが通じ合うって、すげぇことなんだな。
スキナヒトと付き合えるって、結婚できるって、すげぇ嬉しくて、幸せで・・・
そんな“今”をくれた17歳ぐらいの大輝、ほんとにありがとうな。
恩返しに、今の俺はこれから先の“未来”の幸せを願うよ。
・・・きっと、未来の俺も、更にこれから先の“未来”の幸せを願うと思う。
From 神楽大輝




