本編3 妹との生活
明海との組み手が終わり、俺と明海は交代でシャワーを浴びた。
明海は真実を知っているので色々と家のことについて説明しようとしてくれたが、そこは記憶を引き継いでいるので大丈夫だと断りをいれた。
時刻は夕方、両親は任務で忙しくたまにしか家に帰って来ない。
そこで明海はいつも兄に聞いていたように何を出前するかを聞いてきた。
そこで、少し控えめながら良かったら夕食を作らせてもらえないかと提案してみる。
すると明海はびっくりした。全てを正直に話したものの、自分の生い立ちや出来ることまでは話していなかったからである。
とりあえず何か食べたい物はないか聞いたところ「ふわふわのオムライスが食べたい♪」と言ってくれた。
冷蔵庫の中をチェックし材料は問題なくあったので、明海に「了解作らせてもらうよ」と言い調理を開始する。
調理中明海は片時も俺から目を離さなかった。(良く観ると視線が低く、よだれが少し見えた)いや、オムライスから目を離さなかったのか。(笑)
ふわふわのオムライスとサラダを用意し、二人揃って食事を開始する。すると明海はオムライスを一口食べて眼を輝かせながら「めっちゃ美味しい~♪」と言ってまさかのお代わりまで頼んできた。
そんなに食べて太らないのは凄いなと感心した。
俺は明海が食事を食べ終わり落ち着いたところで、口を開き俺の詳しい生い立ちを話した上でこれからの目標と夢を語る。
「俺は前の世界で人生を失敗した。だから、この世界では人生に悔いを残さないようにしたい。明海のお兄ちゃんが目指していた道を引き継ぐ形になるが両親と同じ道を目指していくつもりだ。兄としてはまだ認めてもらうのは難しいだろうけど、今は明海に善き仲間や同じ道を行くライバルとして早く見てもらえるように頑張って行くよ。」と話しを締めくくった。
すると、明海は「なにかおじさんみたい。笑」と言いながらも俺の目標と夢を応援と協力もすると言ってくれた。
そして、夜も遅くなって来たのでお互いの部屋に分かれ睡眠をとることにした。