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人生やり直し、成功なるか?  作者: 菅原尚和
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本編2 新しい家族

新しい目標も決まったので、今は鋼で出来たサンドバッグに空手の技を決めている最中だ。神力を使ってサンドバッグに技を決めると全く痛くない。試しに神力を込めてジャンプしてみると、軽く5メートルは跳ぶことが出来ただけではなく、受け身をとらなくても全く痛くなかった。

そうこうしていると、新しい家族に初めて会うこととなった。

(あれは、一歳年下の妹神原明海だなと記憶をさぐる)


「お兄ちゃん、ただいま♪いつにも増してトレーニング頑張っているねぇ、っていうか今空手の技を使ってなかったかなぁ?お兄ちゃん今までずっと我流で通していたのに…」


うーん。と俺は言い訳を考えてから話し出す。

「明海おかえり。道場の帰りか?お疲れ様。いや、この前死にかけただろぅ。それ以来我流だけでは無理があるって気が付いたから明海とは違う流派の空手の技を取り入れたり、他の武道に手を広げてみているんだ。」

そう説明するとうーん?と首を捻りながらも納得してくれた。


「そうだ、良かったら組み手の相手をしてくれないか?。」

そう俺が言うと考える間もなく了承してくれた。


「お兄ちゃんから組み手をお願いされるのは物凄く久しぶりだね♪

まぁここでは近所迷惑だから地下のトレーニングルームに移動してから組み手をしようね」


今居るのは家の庭で、俺達の家は庭付きの一軒家だ。何故、庭に鋼のサンドバッグや地下にトレーニングルームがあるのかと言うと両親の仕事に関係がある。

俺達の両親は超能力を使った犯罪やテロを専門に取り締まる自衛隊の特殊部隊に勤務している。そのため帰宅後や休暇中にも体を鍛えるためと、俺達兄妹を犯罪から守るための力をつける為にこの設備を用意したらしいのだ。


それはさておき、明海に組み手の相手を頼んだのだからそろそろ移動しないとな。二人は地下のトレーニングルームに移動して

お互いに準備運動を開始した。


「お兄ちゃん、そろそろ組み手しよっか。」と明海が聞いてきた。

俺は「そうだなお願いするよ」と答える。

「ただ、今日の組み手はいつもの気絶したら負けではなく、有効打を2本先に入れたら方が勝ちのルールでも良いかな?」と提案をした。何故なら、まだ神力に慣れていないので、神力に慣れる為の時間が欲しいのと、神力の出しすぎで明海に大怪我をさせてしまったりしたくないというのが理由だ。

まぁ後者については、後に自分の力について過信し過ぎだなと感じさせられてしまうことになる。


明海は「うん。そのルールで良いよ♪でも、空手家にそのルールはいくらなんでもお兄ちゃんが不利過ぎない?」と答える。


俺は「大丈夫だよ」と答え組み手を開始する体制に入った。

それを見た明海もすぐに組み手の体制に入った。

お互いに「「宜しくお願いします」」と言い合い組み手を開始したのであった。


端的に言うと組み手は呆気なく終わった。


一本目は様子見で神力無しで勝負をしたが、明海の動きを眼で追うのが精一杯で最終的に空手の連続技で一本をとられた。


二本目は神力を少し使い、自分の空手の10年余りの経験はフルに駆使して戦い、二本目は俺がとることが出来た。


三本目も、神力と空手の経験を使ったが明海の超能力を使った本気の動きが凄く無秩序にトレーニングルームを動く明海を眼で追うのが精一杯で三本目は腹に正拳突きをくらい、トレーニングルームの壁に俺がぶっ飛び勝負がついた。


かなり痛くて立てなかったが、神力を腹に集中すると痛みは全く無くなり明海の前に再び立った。

お互いに「「ありがとうございました」」と言うと組み手は終了することとなった。


その後、明海はびっくりしていた。

何故なら、生まれて一度も明海に組み手で有効打を食らわせたことは神原尚登にはなかったから。そして、兄の組み手の動きが余りにも空手の実践経験を感じるものであったからである。


ふと明海は兄の姿を視る。そして、頭に急に痛みが走り昔の兄の姿を思いだした。「お兄ちゃん…じゃない。あなたは誰?」と明海は神原尚登に呟いた。


俺はびっくりした。神様が成したことを一戦しただけで見破ったのである。俺は正直に全てのことを話した。

すると明海は、少し涙を流し悲しみながらも、俺を受け入れてくれた。そして明海はこう言った。「お兄ちゃん…って今は受け入れてあげるよ。だから、受け入れられないような生き方はしないでね。私の新しいお兄ちゃん♪本当のお兄ちゃん…に負けないぐらいのお兄ちゃんになってね。色々な意味で…」という言葉を残して。


これが、初めての新しい家族との顔合わせであった。


少しでも面白いと感じてもらえるように頑張って行きます!

最低でも2日に1回は更新をする予定ですので宜しくお願いします。

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