プロローグ2 やり直しの人生
神様に「人生をやり直したい」
と願った翌日ベッドから体を起こすと変な感覚がした。
重かった体重は少年頃のように軽く、痛かった椎間板ヘルニアの感覚も一切ない。
そして視界が物凄く綺麗に映り、目が治っていることを
確信させた。
そしてなによりビックリしたのが、自宅に居るはずなのに
何故か知らない部屋にいた。
ここが何処であるのか記憶の片隅にもない…
すると急に目眩がしたのでベッドに倒れた。
意識が急に遠くなり、気が付いたら真っ白な空間に
風景が変わっていた。
そこに、現れたのは自らを神となのる人物
「見た目は13~15歳ぐらいの美少年」だった。
「急に前触れも説明もなく転生をさせてしまいすまなかった」
これが神様の一言めであった。
なんとなく神様は偉く硬いイメージだったので俺は
ちょっと嬉しく感じてた。
神様が「では、本題に入るが」と前置きをいれて詳しい話を始めた
「君は転生をした。それは理解していると思うが、実はこの世界そのものが君の生きていた世界とは違う世界だ。文明は余り違いはないが、一つ違うことがある
超能力と言えば君には理解出来るかな?そのような現象をほぼ全ての人が使える世界だ。」
「君には転生と便宜上言ったが君は扱い的には転移者だ。
なので、超能力は使えない。なので代わりに神力を授かよう。
前世で年少より空手をしていたね。それを活かせる神力を授かようと思う。周りの人間には超能力で通じるから心配はいらないよ」
「それと見た目の年齢は15歳まで若返えさせてもらったよ。
君はこの家の長男の存在に刷り込ませたからね。」
そこで、俺は初めての質問をした。
「俺の存在を刷り込ませたと言いましたが、その長男は…
どうなるんですか」と。
神様はこう答えた。
「実はこの家の長男は物凄く正義感が強く、銀行強盗に巻き込まれた時に捕まえようとして意識不明の状態になったんだ。で、助かる見込みもなかったから君の存在を刷り込ませたんだよ」
「だから、君は自分を責めなくて良いよ。
それよりも、この家の長男の意思をついで生きていってくれるのがこの世界の神としては一番嬉しいかな。」
「あと、外見は君の15歳の頃で、知識については前の世界の24歳のままだね。それと、君の今日からの名前は神原尚登だよ。
忘れないようにね!」
「外見の違いは僕の力で誤魔化しているから、安心してよいけど
君の行動でこの家の元長男君の信頼を無くさないであげてよ」
「じゃあ最後にこの家の元長男君の記憶と神力を授けるよ
それで、この世界にも馴染めるはずだしね。
ちょっと痛いけど我慢してね」と言うと神様は俺の頭に手を
置いて何かを唱えた。
痛みと共に急に目眩がして又倒れてしまった。
すぐに目を覚ましたが神様は居なくなっていて景色も見慣れない
部屋のベッドに代わっていた。
とにかくこれで、人生のやり直し?は始まったのかな?
とりあえず、この家の元長男君の行いを無駄にしない人生を歩まないとなと神様に誓う俺であった。
頑張って書きますので、良ければ応援して下さい。