死ぬのは悪い癖
最初から二行目すごく理解しづらいけど、理解したらHuh?ってなる
「ねえ、君は死んだことないの?」
頭部がない女の体の横に転がる生首に話しかけられる。
「ない、普通の人間だからね」
僕は明確に否定する。現代の技術では死人は生者に戻ることはできず、死は一度しか経験し得ない筈だから。
しかし、自分の知り得る現代の技術を彼女の存在が視覚的に否定してくる。そもそも頭のみの状態で話すことができるのか、大量の出血をしてるはずなのにいまだに出ている血は一体どこから来ているのか、そして……なぜ彼女は死なないのか、彼女と共にしていると謎は一層深まるばかりである。
「考えたって無駄だよ。私、不死だし」
理由なのか分からない回答をした彼女は手で頭をボールのように転がしていて遊んでいた。
「頭と体が分離しているのになぜ手が動かせるんだ…?」
そんなものは知らないとでも言うように彼女は苦笑いをする。
彼女いわく、たとえ頭と体が離れたところで頭から新しい体が少しずつ形成され最終的には治るらしい。それだけでなく不死には歳を取らないという追加機能まであるらしく、言い換えれば不老不死だ。
「本当に考えるだけ無駄だな」
そう言うと、彼女の苦笑いは小さな笑いに変わり自分にもそれが伝染した。小さな笑い声はやがて大きな笑い声に変わり、部屋にこだました。
大学生になった自分には懐かしいと思える高校生の時の記憶の中にいるようだった。
「何か食べ物ない? 再生スピードが上がるからさ」
彼女が口を開くたびに彼女の身体の仕組みを考えさせられる。今回は「頭だけで食物を消化できる上に排出物がない」という人間離れの技だ。まぁ、頭のみで生存できる時点で人間離れなのだが。
「食べ物のエネルギーが再生のエネルギーに直結するのか?」
「ん、わかんない」
「なんで食べ物を食べると再生スピードが上がるって分かるんだ?」
彼女は少し考えた後、
「昔、雪が降る日の夜に体が横に真っ二つになっちゃって…」
彼女は遠い目をして一瞬だけ話が止まる。
「なぜだかわからないけど私の再生スピードは夜は遅くなるからさ、なかなか再生しなくて暇だったの」
不死にもそのような弱点があるとは初耳だ。しかし不死であることに変わりはないから大した弱点ではないようだ。だからこうして彼女は紀元前3世紀ごろから生きていられるのだろう。
「でね、暇だったからパンを食べてたの。そしたら少し再生スピードが上がって普段より早く治ったの」
なるほど。まさしくパンが再生スピードのエネルギー源となったのか。それ以前に、
「なんでパンを持っていたんだ?」
「お腹減った時用に持ってたの」
そういえば彼女の食べている姿を見たことがないな、食事が必要ないのか、それとも……いや、今日は考えすぎた。
「なぁ、俺は寝るがお前はどうする? 寝袋でもいるか?」
「いや結構、寝袋汚したら悪いし」
床を血で汚すことを気にしていないようだがまあいい。
部屋の隅にあるベッドに自分は横たわり、体を横にする。たった数日でここまで異様な人間?と関わり、同居するとはそれ以前の自分は考えたことがなかっただろう。
はぁ、何から何までも理解できない。
文字数は少ないと思うけど出だしだから許してね。あとこれから変なところがあったらコメントで教えて欲しいな。コメント稼ぎの気持ちが無いわけじゃないけど、この作品をいい作品に昇華させたいという気持ちの方が強いからね。




