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十七ノ書「光剣の勇者」

勇者試験の次の日。僕とレオは正式な勇者の登録の為に勇者協会へと来ていた。


「えっと…これで大丈夫ですかね?」


「はい。確認しました。勇者登録はこれで完了です。何件か注意事項と案内があるので説明してもよろしいでしょうか?」


「あ、お願いします」


「かしこまりました。まず注意事項ですが勇者協会規定に定められている規定を守ってください。それと依頼についてですが勇者協会が他から請け負い皆様にお知らせするのが公的依頼。皆様が他の村民や町人等から直接うける依頼が直接依頼と区分されています。公的依頼ではある程度の依頼で使う金銭的補助は承れますが直接依頼ですとそういった補助の対象外になりますので注意してください」


「依頼…。そうかそれが勇者のお仕事なんだな」


「後はパーティについて説明させていただきます」


「パーティ…?」


「複数の勇者によってチームを組む。それがパーティ制度です。パーティで依頼をこなせばパーティメンバー全員で報酬の山分けとなります。パーティは三人から五人と人数が決まっています。中には一人で動かれている方もいますが基本はパーティを組むのが定石ですのでぜひお考え下さい。尚パーティには一名まで魔術師の帯同が追加で認められています」


「は、はぁ…」


「レント、この場合私は魔術師としてレントについて行くことになります!」


「なるほど…」


「これまでの説明で何か分からないことはありますでしょうか?」


「あ、大丈夫です。丁寧にありがとうございました」


「いえ、仕事ですので。ないのであれば最後にご自身の勇名を決めてください」


「勇名…?」


「勇者の名前です!そーですね例えば…あそこにいる方は蔓の勇者様、あっちにいるのは石の勇者様です!」


「なるほど…二つ名みたいな物か……。うーん…」


「かっこいいのにしましょう!絶対最強の勇者とかどうですか」


「それはちょっと…」


「えーいいと思ったのにぃ」


レオのセンスは…独特だな…


「んー…よし決めました。僕は『光剣の勇者』です」


「光剣の勇者様ですね。かしこまりました。これにて手続きは終わりです。汝に絶対神の加護がありますよう願っております。それでは行ってらっしゃいませ光剣の勇者様」


「は、はい…!ありがとう…ご、ございます!」


「かっこいいですね光剣の勇者!」


「でしょ?てへへ…」


なんか恥ずかしいな…


「じゃあ晴れて勇者になれたわけだしモントールを出ようかレオ」


「そうですね」


「ねぇねぇ、君。ちょっといいかな〜?」


「はい?」


受付を後にしようとしたその時知らない声に止められた。振り向くとそこには長身、白髪のイケメンが立っていた。


「な、なんでしょう」


「ねー受付の彼女ぉ〜もう話は終わってる〜?」


「はい。光剣の勇者様は既に手続きを終えられています。次元の勇者様」


「そっかーありがとう〜じゃあ俺の話聞いてもらっていいってことかァ〜面貸してよ、つよつよ君」


なんだ?この男は…。

これまでの奴らよりも格が違うことだけは分かる。

また何かのトラブルに巻き込まれるのだろうか…。


十八ノ書に続く

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