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十二ノ書「雨前」

最近少しずつ私の作品を見に来てくれる方が多くなってきてくれてとても嬉しく感じてます。これからも楽しんでください。今回からヘルフのあれこれが掘られるのでそこもお楽しみに。

ソルジャーゴーレムを倒し第一の試験をクリアした僕は受付まで戻ってきていた。

他の参加者の姿は無く受付の時にいた女性だけだった。


「討伐試験。お疲れ様でした。レント様の順位は二位です。最終試験を受ける権利が与えられます」


「あ、ありがとうございます」


二位だったのか。危ない…!確か最後の試験を受けれるのは一位と二位だけだったはずだから…。

一位は誰なんだろう。


「あ、レントだ!お疲れ様!」


後ろを振り返るとそこにはヘルフが居た。


「ヘルフ!!なんだ居たんだ!」


「そりゃいるよ僕が一位だからね!」


「ヘルフ一位だったんだ…!すごいよ」


「ありがとう!これで約束果たせるね!」


「あぁ…!」


「手加減はなしだよ?お互い真剣にやろう」


「もちろんだ」


「それにしても強いね。レント」


「そうかな…?でももしそうだとしてと強いのはこの剣…あっ」


「剣がどうしたの?」


「あっ!!違っ!言い間違えた!け、け、健康が大事って話!そう!」


「なんだそんなことか。確かに健康は一番大事だね!」


危ない。ほんとにうっかり者すぎるぞ。僕。

でもヘルフといるとなんだか気持ちが緩んじゃうんだよなぁ…。


「なぁ、ヘルフ」


「何?レント」


「他の参加者はどこにいるの?」


「んー。どこって言われると難しいなぁ…。モントール周辺の森や山岳地帯のどこかだとは思うけど…」


「森や山岳?」


「あぁ…そっかレントは初めての試験で闘技場選手だったから分からないよね。討伐試験は始まった直後に高度な転送魔術によって近辺のクリーチャーが棲む森、山岳どちらかに送られるんだ。クリーチャーを倒すとまたここに転送されるって訳」


「なるほど…」


「先着二名なのも二名帰ってきたらすぐ試験をできるようにだと思うよ」


「な、なんだか大変だな。試験も」


「そうだね。勇者になるってのはそんなに甘い世界じゃないんだ…。この世界中にいる剣士や魔術師は皆目指すとても誇り高い称号なんだよ…」


ヘルフの表情は少し曇っているように見えた。

その目の奥には何か得体の知れないモノが潜んでいる。そんな感じがした。


「ヘルフ。僕でよければ…」


「これより!第二次試験の対人試験を行う!対象者、一位通過受験回数五回目ヘルフーリヤ殿。二位通過受験回数一回目レント殿。双方闘技場へと向かってください」


始まった。第二次試験が。僕たちの戦いが。


「負けないよ。レント。僕は勇者にならなきゃ行けないんだ」


「こっちも手加減はしないさ。正々堂々と真剣勝負と行こうか」


「あぁ…っ!」


僕たちは闘技場の通路へと歩き出した。

ヘルフとは友人になれそうだ。出来ればこれからも仲良くしていきたい。でもだからって手加減は出来ない。僕はレオのためにもここで勝って勇者になるんだ。頼む力を貸してくれ光の剣。ヘルフを倒して僕が勇者になるんだ!



十三ノ書に続く。


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