退屈潰しに書かれた1枚の紙片
何時か未来の私がこれを見た時のために記す。
私はまだ生きていますか?
既にボロボロなこの身だ、数年もすれば更に酷くなっているだろう。
その心臓はまだ健在か?
また止まりかけてないか?
その肺は健在か?
まだ停止しかけてないか?
その食道は健在か?
また穴が空きかけていないか?
その肝臓は健在か?
まだボロボロのままか?
その手足は健在か?
いい加減に動く度に出る血に嫌気がさして機械の手足に替えてないか?
その心は健在か?
また砂のようにサラサラと崩れだしていないか?
嫁は健在か?
また倒れていないか?支えられていないか?
死を考えていないか?
また楽になる方法を考え続けて生きていないか?
最後に.......
まだ殺したいか?
まだ.......殺したい欲は残っているか?それとも.......殺したい相手は決まったのか?或いは.......自分か?いずれにせよ.......そこまで思うなら寿命が来る前に自由に試せばいい。
乾ききったこの欲望を満たす者は既に死んで居ないのだ。
尽きる前に満たされるだけ満たす事を考えようや?
それが後にも先にも.......俺の唯一の望みだろう?