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これは魔法の書です。  作者: わおん
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僕には、僕の封印方法が解らない・・・



『そんな事が、可能なのか・・・?』



魔法の進歩によって、


出来る様に成るのか・・・?



僕の魔法は、大切な人を守る為に発動する。



しかし、そこに計画性は無い。



目先を優先して、家族を守る・・・



そして、その理屈を、封印に当てはめた場合、



『家族の為なら、僕は、僕を封印出来る・・・?』



本音を言えば、自分の封印など、嫌である。


何も出来ない状態で、永遠に放置されるのだ。



『耐えられる訳が無い・・・』



ところが、


僕1人の犠牲で、


この星が・・・


全宇宙が・・・


守れるなら・・・



その様な考えもある。



もちろん、封印に成功しても、


退屈した瞬間、



僕は、その状況に絶望する・・・


必ず後悔する・・・



それは解っている。



しかし、


僕が、このまま、存在した場合、


必ず、気象災害が起こり、


この星は滅びる。


そして、全宇宙が消滅する。



それを防ぐ為には、


僕を封印する事が、必要なのだ。



ところが、封印方法が解らない・・・



自分の魔法で、自分を閉じ込めて、


永遠に出られない・・・



『そんな環境を、作れるだろうか・・・?』



その仕組み・・・


その理屈・・・


それが全く浮かばない・・・



『では、他に方法は無いのか・・・?』



そんな中、1つ、思い付いたは、


生まれて直ぐに、死ぬ方法だった・・・



僕は、数週間後に産まれる。



その時、あえて死ぬ・・・


そして、別世界に行ってしまう。



結果、その別世界でも、


大災害は、起きるかも知れない。



しかし、その星が滅びる事は無い・・・



なぜなら、



僕は、生き延びる為に、移動するのだから、


僕が、生きて行ける環境は、守られるのだ。



その為、僕の移動によって、


その星は、災害を受けても、


全滅する事は無い。



ところが、僕が、その星で生活を続けると、


その星の気象が、魔法の影響で、崩壊する。



そこで、その星でも、僕が生まれたら、


その直後に、あえて死ぬ・・・



そして次の星へと移動する。


これを永遠に繰り返すのだ。



しかし、現実問題・・・



『次の星は、存在するのか・・・?』



おそらく、それほど、都合良くは、


存在しない・・・



知的生命体が生息する星・・・



そんな星を、探し移動を繰り返す。


そんな事は、不可能に思える。



では、このまま、この星で生きるのか・・・?



父、母、祖母、タロ、ゴン・・・


5人の家族が暮らす、この星で・・・



『僕も生活して良いのだろうか・・・?』



『そんな事をしても・・・』



『この星は、大丈夫なのだろうか・・・?』



もちろん、駄目である。



僕が、居たら危険なのだ。


何をするか解らないのだ。



しかし、他の星に行く事も困難である。



だから、僕は、解決策を考えた。


考えに考え抜いた。



そして出た答えが、



『神に成る・・・』



僕が、この星の神と成る方法だったのだ。



僕が、この原始の星で、神に成った場合、


この星の全てが、僕の家族に成る。



つまり、この星の全てを、


大切な家族と認識する事で、


僕の無意識魔法は、


この星の天候を管理してくれる・・・



家族、全員の事を考え、


無意識魔法が発動する・・・



結果、この星の気象環境は、


我々の都合の良いモノに成る・・・



その可能性も、考えられる。



あくまでも、可能性である。



保障は無い・・・



そもそも、この星の全てを、


『家族として認識出来るのか・・・?』


それも疑問である。



結果、僕は、悩み続ける・・・



『他の星に、移動するか・・・?』


『この星で、神に成るか・・・?』



他の星に、移動する事は、困難である。


それは、不可能に等しい・・・



そもそも、他の星に行く為に、


『僕は、死ねるのか・・・?』



生まれた瞬間に、


僕が、僕の身体を殺す・・・



『そんな事が可能なのか・・・?』



無意識魔法で守られた僕を・・・


どの様に殺すのか・・・?



『無理だ・・・』


『では、生きたまま、別の星に行くのか・・・?』



『その星は、どこにある・・・?』


『本当に探せるのか・・・?』



それは、あまりにも、無謀に思えた。



数週間後、僕は、母から誕生する・・・



そして、僕の無意識は、赤ちゃんの僕を、


バリアで守っている。



殺す事など不可能なのだ。



では、生まれた瞬間、


『月へと瞬間移動しては、どうだろうか・・・?』



これにより、僕は、月の住人に成る。



しかし、その場合、問題がある。



この星から、月が見えるのだ・・・


つまり、月からも、この星は見えるのだ・・・


家族が暮らす、この星が・・・



結果、僕の無意識魔法は、


この星に影響を与える・・・


その危険性がある。



つまり、月には住めないのだ。



『では、月の次は、どこに行く・・・?』



この星から見えるのは、


昼は太陽、


夜は月、



それは、地球と変わりない・・・



つまり、それ以外の星は、


小さな点なのだ。



それを千里眼で見て、


月から、次の星へと瞬間移動する。



確率的に、当然、生き物など居ない。



バリアで守られているので、


僕は、死ぬ事は無い・・・



しかし、そんな場所に、


僕は移動出来るのか・・・?



『僕の無意識が、それを許すのか・・・?』



そんなに上手くは行かない・・・



僕のバリアは、


僕を守る為に、無意識で発動しているのだ。



僕の意思とは関係無く、僕を守っているのだ。



つまり、僕が他の星に行こうとしても、


無意識魔法が邪魔をする・・・



つまり、


『他の星に移動する事は、不可能だ・・・』



『では、この星で・・・』


『この原始の星で・・・』


『神に成る以外に選択支は無いのか・・・?』



封印が不可能な場合、


僕は、この星の神に成る以外に、


道は無いのか・・・?



おそらく・・・


封印は出来る。



しかし、僕が、出たいと思ったら出られる。



僕の魔法で、僕を封印するのだ。


僕の都合で、出られるのは当然なのだ。


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