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これは魔法の書です。  作者: わおん
342/2330

342

現在、僕は、牛の大地から、


山菜森を見ている・・・



『本当に、偶然なのか・・・?』



僕は、絶望感に襲われた。


山菜森に豪雨が、降っているのだ。



そして、その雨が、


牛の大地に流れ出している・・・



『湿地帯・・・』



山菜森から、流れ出した水は、


岩塩の大地方向へ30キロ流れていた・・・



そして、それは、現在も進行している・・・



『これは、何が原因なのか・・・?』


『僕なのか・・・?』


『僕の仕業なのか・・・?』



しかし、冷静に考える。



僕には、以前から疑問があった。



『なぜ、牛の大地には草があるのか・・・?』



これまで、僕の理屈では、


雨は、狼山脈にしか降らず、


その雨が、山菜森を育てている・・・



その様に考えていた。



つまり、狼山に降った雨が、


流れ落ち、それが山菜森を作った。



しかし、その水にも限界がある。



結果、山菜森が途切れ、


その先は、牛の大地に成った。



しかし、その場合、疑問がある。



では、なぜ、牛の大地に、


草が生えるのか・・・?



草を育てるにも、水が必要である。



『その水は、どこから来る・・・?』



山菜森の近くなら、その地域の地面には、


水分がある・・・



その為、草が育つ・・・


その理屈は解る。



しかし、森から岩塩の大地方向へ、



100キロ進んでも、草が生えているのだ。


そして、その先、20キロ進んだ地点には、


池があるのだ。



山菜森から、岩塩の大地方向に、


120キロの地点・・・



それが、恐竜池である。



なぜ、牛の大地に、恐竜池があるのか・・・?



恐竜池は、3頭の恐竜が、


池を守って生活している。



ところが、その池には、川が無い・・・


池が単独で存在しているのだ。



つまり、湧き水・・・


それによって、水が保たれているのだ。



しかし、そこには、疑問がある。



僕の理屈では、牛の大地の下には、


岩塩の地層が存在する・・・



僕の考えでは、



その昔、


大陸の移動によって、


海底に、大陸の原型が誕生した・・・



それは、全方向が山脈で囲まれていた・・・



その後、地盤の上昇や、


海面の低下・・・


それらを繰り返した事で、



大陸の中央には、大量の海水が残された。



それが、何万年もの年月をかけ、


蒸発して、岩塩の大地が誕生した。



その後、山から崩れた土が、山菜森を作り、


森から流れた土が、牛の大地を作った。



つまり、牛の大地を少し掘れば、


そこには、岩塩の大地が存在している。



その様に考えていた。



ところが、その場合、



恐竜池の湧き水は、岩塩の影響で、


塩水に成ってしまう。



この様な疑問は、


我々の生活には、直接関係無い事なので、


これまでは無視していた。



考えても、役に立たないのだ。



しかし、状況が変った。



現在、山菜森に豪雨が降っている・・・



その森を徒歩2日進むと、


狼山である。



結果、山菜森の入口からでは、


狼山は見えない。



しかし、現実的に考えた場合、


この豪雨は、狼山でも降っている・・・



それほど、大量の雨が降る・・・



それが、


僕の魔法の影響なのか・・・?



それとも、


無関係の自然現象なのか・・・?



そして、現在、


牛の大地に生えた草の存在・・・


恐竜池の存在・・・



それらに関して考えた結果、



今、降っている豪雨は、


自然現象である可能性・・・



それが有力に成ったのだ。



しかし、その結果、


僕には、疑問が生まれた、



牛の大地には、雨は降っていない・・・



山菜森も、入口付近は、


降っていない・・・



しかし、現在、牛の大地は、


雨水が流れ出し、


湿地帯に成っている・・・



地面の下には、岩塩がある・・・


ハズなのだ。



そこが湿地帯に成った場合、


地中の岩塩が水で溶け出し、


土に染み込み、


それが地表に上がって来る。



つまり、草が生える訳が無いのだ。



この地域の草が、塩水でも育つ様に、


進化したモノである可能性・・・


それも考えたが、



地面から、塩が染み出している場合、


地表には、塩の結晶があるハズなのだ。



もちろん、今は、湿地なので、


塩の結晶が無くても、当然だが、


我々は、過去、何度も牛の大地に来ているのだ。



そして、その時、塩の結晶など見ていない。



つまり、これは、どういう事なのか・・・?


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